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[日記2004年11月29日(月)に思った哲学のこと

反対しろ

反対しろ

「反対意見でもいいから言え!」という人が、まれにいる。
こういう人に反対意見を述べたりすると、大変なことになる。
徹底的に、言い負かそうとしてくるからだ。

「反対意見でもいいから言え!」という人は、こんなコトも言う。
……反対意見を切り捨てず、取り込むことで考えが深まる。
……テーゼがアンチテーゼとぶつかり、ジンテーゼとなる。
……活発な意見交換によって、互いを理解しあえる。
まるで、河原で殴り合えば友情が芽生えるとでもいうように。

「反対意見でもいいから言え!」という人は、結局、戦いたいのだ。
戦って、勝ちたいのだ。そのために挑発しているのだ。
自分に自信があって、相手を言い負かせると思っているのだ。
そうでなければ「おれに反対してみろ」なんて言わない。

困ったタイプである。
──つまり、私のことだ。

偉い人(指示を出す人)には、こういうタイプが多い。

指示する立場にはプレッシャーが伴う。責任というヤツだ。
誰だって、自分の考えに100%の自信はもてない。不安はある。自分の考えにミスはないか、確かめたいと思う。
だから、反対意見を求める。

しかし一方で、このタイプは、ひとの話を聞かない。
周囲の意見に惑わされず、自分の意見を押し通すことで、偉くなっているからだ。そんな人に反対したところで、コテンパンにされるだけだ。

──やがて、だれも意見を述べなくなる。
指示者は不安になり、命令するようになる。

「反対意見でもいいから言え!」

このとき、率直な物言いをする人がいれば、こうなる。

「あのですね。
 あたしたちは最初からアナタの意見に賛成しています。
 賛成できなくても、その指示に従うことが仕事です。
 なのに、反対意見を述べろと言う。
 述べたら、豊富な知識と経験を駆使して、言い負かされる。
 あたしたちを論破して、なにが楽しいんですか?」

指示者の不安を払拭するために、反対意見を強制することはよくない。身内を叩いても意味がないからだ。
しかし一方で、反対意見(上司の問題を指摘する発言)が言えない空気も好ましくない。
このさじ加減が難しい。
はてさて、我が社はうまくいっているだろうか。

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