[Edit]
[日記2005年05月16日(月)に思った娯楽のこと

カメラ小僧の世界

カメラ小僧の世界

どこから話せばいいのか、どこまで話していいのか……

筑波サーキットで、私は、たくさんのカメラ小僧を見た。
それは、すさまじい世界だった。

カメラ小僧とは、写真撮影を趣味とする男性のこと。
イベントなどに出向いて、アイドルやコンパニオンなどの女性を専門に撮影するマニアを指す。まぁ、あまり好ましい称号じゃないよね。
「ぼくはカメラ小僧です」といえば、十中八九、嫌われるだろう。

私が見たカメラ小僧たちは、戦争に向かう兵隊のようだった

大きなバッグを背負って、絶好のポイントに陣取る。開演したら、大砲のようなカメラを取り出してかまえる。1本数十万、2キロ以上という大口径レンズだ。短い時間のなかで、レンズや設定を変えて撮りまくる。お目当ての娘がいれば、声を上げて応援し、目線があえばシャッターを切る。
バシャバシャバシャ! バシャバシャシャシャーッ!
一種、異様なムードだった。

考えてみれば、彼らはプロじゃない。
平日は会社やお店で働き、土日はイベントに駆けつけているのだ。
交通費や入場料はもちろん、機材もすべて自腹で揃えている。
(そんなに一生懸命に撮影して、どうなるの?)
じつは、モデルの写真は勝手に公開できない。事務所の許可が必要なのだ。
なのでカメラ小僧は、モデルに写真を進呈する。中には、きちんとアルバム製本する人もいる。
モデルは気に入ると、そのカメラ小僧をひいきにする。つまり、イベントなどで優先的に目線を送るようになる。目線があれば、もっといい写真が撮影できる。
そんな写真や支援活動によってモデルが売り込まれる。
モデルが売れれば、カメラ小僧も喜ぶ。
……とまぁ、こーゆー関係になっているらしい。

(こんなに苦労して、もらえるのは目線だけ?)
と、私などは思ってしまう。
しかし理解できないものを「愚か」と決めつけるのではなく、角度を変えて考えてみよう。これは、1つのボランティア活動と言えるのではないか?
追い求める対象が、「野鳥」か「女性」のちがいはあれども、根底に流れる精神性は類似しているのかもしれない。
周囲に理解されずとも、報酬や見返りはなくとも、信じる道を歩む。

これはこれで、輝きのある生き方と言えるかもしれない。
いささか孤高ではあるが……。

ともあれ、筑波サーキットは楽しかった。
ここには書ききれないが、いろんなコトを学んだように思うね。

Share

Next