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[日記2006年06月11日(日)に思った経済のこと

お金と友情

お金と友情

友だちとお金の貸し借りをするな、という意見がある。

お金が介在すると、友情関係を維持できなくなる。あるいはその可能性があるから避けろという主旨だが、友情とはそんなに脆いものなのか?

貸すくらいならおごれ、という意見もある。
おごれる程度の金であれば、おごってやればいい。悩むまでもない。返してもらわないと困るほどの大金を貸せるかどうかを問いたい。

例題

友人がお金に困っている。あなたがお金を貸してやれば、彼は救われるだろう。貸さなければ、彼はサラ金に手を出して、とても長い時間苦しむことになる。お金を返済する算段はあるようだが、絶対の保証はない。

要するに、彼を信じるかどうかだ。

こんな思考実験に、絶対の答えはない。
状況によって変わるだろうし、想定とちがう行動をしてしまうこともある。なにより、そんな極限状況にならないことを祈るばかりだ。

友情は脆い。
性差、甲乙、貧富、思想、民族、人種......ちょっとした誤解にさえ、たやすく打ち破られてしまう。

なぜ脆いのか? それは友情の成立条件が狭いからだ。
愛情であれば相手を支配しても、支配されてもいい。しかし友情は対等でなければ駄目だ。対等でないなら、友だちとは言えない。

お金を借りるという行為は、友だちである条件を放棄することを意味する。だからこそタブー視されていると思う。

こうした障害を乗り越えられたなら、その友情は1つの奇跡となるだろう。

友のために死ぬことはさほど困難ではない。
その価値がある友を見つけることに比べれば。
──ホメロス

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