日記  2008年04月14日(月) に思った 娯楽 のこと

二人のオタク

二人のオタク

カラオケ屋で、二人のオタクが言い争っていた。

そーじゃない、あーじゃないと、議論は平行線をたどっている。発端は、私がガンダムSEEDについて、「これは私が愛したガンダムじゃない」と言ったこと。これにAが反論して、Eが擁護して、アニメ一般論に発展した。

この数年でアニメの本数は爆発的に増えた。
Eは主張する。
「あまりに数が多くて見てられない。
 質が均一化して、感動できる作品は減った!」

Aは反論する。
「質を問うても仕方がない。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。
 気に入らないなら、見なければいい!」

Aは訴える。
「回転寿司で気に入らないネタが流れてきたら、無視するだろう?
 こんなのイカじゃないと騒いでなんになる?」

Eは切り返す。
「美味しい寿司を求めてなにが悪い?
 以前、うまかった寿司屋の質が下がれば、嘆きもするさ」

「まぁ、待ちたまえ」と私は口を挟んだ。

「Aは数を求め、Eは質を求めている。
 Aは広く浅く、娯楽を楽しんでいる。つねに新しいものが好き。
 Eは狭く深く、娯楽を愛している。好きな作品は何年経っても好き。
 同じオタクでも、きみたちはスタンスがちがいすぎる。この議論は永遠に交わらないよ」
私の仲裁に、二人は矛を収めた。

──その結果、私が浮いてしまった。
私はAとE双方の性質をもっているからだ。Aから見ればディープ、Eから見ればライトなオタクというわけだ。双方と話せるが、双方とわかりあえない。

ペンギンとクジラが戦っているとき、コウモリはどちらの味方をすればいいのだろう?

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