日記  2008年08月10日(日) に思った 娯楽 のこと

[ゲーム] 零 月蝕の仮面 / あまりにも練り込み不足

[ゲーム] 零 月蝕の仮面 / あまりにも練り込み不足

土日は友人Aを招いて、15時間耐久で『零 -月蝕の仮面-』を攻略した。

いろんな意味で大変だった。私、嫁、友人Aの3人協力プレイがなければ、クリアは難しかったと思う。以下、ネタバレを含む感想(文句)を書き連ねておく。未プレイの方は読まないように。

ぜんぜん直感的じゃない

Wiiリモコンによる操作は非常に難しかった。慣れの問題ではなく、このゲームはWiiに向いてない。戦闘そのものは難しくないのに、ボタンを間違えて何度もピンチに陥った。イメージ通りの行動できないのはつらい。
おそらく5作目もWiiで出ると思うけど、操作体系は見直して欲しい。

個性のない美少女たち

登場する美少女たちは驚くほど似通っていて、見分けがつかない。双子、三つ子、五つ子なのか? プレイ中は背中を見ている(ビハインドカメラ)ので、ますます見分けがつかない。自分が誰を操作しているのかわからなくなる。
顔や髪型、背格好だけでなく、境遇や性格まで似せたのはなぜだ? 人形のような美少女たちは、むしろ不気味な存在だった。

文章がへたくそ

メモ、新聞、書物、テープ、ラジオ、電話、フィルムなど、手がかりはたくさん拾えるだが、どれも思わせぶりな言葉を並べただけで、情報としての価値は低い。しかも文章がへたくそ。新聞は新聞らしく、遺書は遺書らしく書いてくれよ。
時系列が明記されてないのも腹が立つ。わざと隠しているのではなく、ちゃんと考えていないのではないか?

意味不明ではないが、意義不明

記憶や仮面をテーマにしているわりに、思い出して困る記憶もなければ、仮面でなにかが隠されていたわけでもない。エンディングもあっさり。破綻してないだけ3よりマシだが、こぢんまりした印象はぬぐえない。
病気を治療するために儀式をするのか、儀式によって病気になったのか。そもそも1度も成功したことのない儀式の効果をアレコレ論じる時点で、みんな狂っていたのではないか?

最後の「敵」は強烈だった

ラスボスは簡単だが、鍵盤は手強かった。何度も何度も何度も何度も失敗して、Wiiリモコンをへし折りたくなった。ゲーム慣れしている人でも難しく、ゲーム慣れしてない人はたどり着けない。いたずらにストレスを高めるだけだ。
こーゆーのは零シリーズにはあわない。勘弁してくれ~。


以下、中盤で私たちが期待したプロットを書き留めておく。


流歌は本当に流歌なのか?

──流歌は10年前の事件以前の記憶を失っている。
別人とすり替わっている可能性がある。たとえば凶悪な亞夜子が治療によって記憶を消され、流歌として育てられたかもしれない。朧月館で襲ってくる亞夜子の幽霊は、じつは亞夜子に殺された本物の流歌なのだ。亞夜子の遺品に「流歌」の名前があったら、さぞやショックだろう。
これこそが、思い出さない方がよい、封印された記憶にちがいない。
→ぜんぜん関係なかった。亞夜子の正体も明言されず。

「器」の仮面をかぶっていたのは誰だ?

──「器」も「奏」も仮面を被っていて、しかも生存者は記憶を失っている。
流歌、もしくは海咲は「器」として参加していたのではないか。「奏」は狂死していくが、「器」は残る。これが2人の相違点なのだろう。
→なぜ看護婦? 顔がないので断定できないけど。

「器」に入ったものはなんだ?

──「器」はなにかを入れておくものだ。
朧月神楽における「器」の役割は、異界から神を招き入れる依代(よりしろ)だと思われる。10年前の儀式(=帰迎合?)は、「器」に入った神が帰らなかったことで失敗した。だとすれば神は、まだ「器」の中に残っていることになる。海咲が見た黒い少女がそれか?
→「器」と「奏」の設定はどうなってんの?

十萌と鞠絵を殺したのは誰か?

──「奏」を演じた5人のうち2人が不可解な死を遂げている。
犯人は海咲だ。ときおり見える黒い少女は、海咲から分離した別人格だ(残留した神?)。海咲の存在そのものが、神を隠す仮面なのだ。海咲の顔が咲いたとき、その奥にもう1つ顔が見えるだろう。
→顔さえ出てこない2人はあわれだ。

流歌の父親は誰だ?

──流歌は父親の顔を思い出せない。
長四朗は小夜歌と密通していて、その2人のあいだに産まれたのが流歌なのではないか? 長四朗が危険な朧月島に向かったのは、ひとえに娘を助け出すためだったのだ。
長四朗が執念深く灰島耀を追うのも、この密通が関連しているにちがいない。弱味を握られている、もしくは秘密を露見された復讐なのだ。長四朗は灰島耀を見つけても逮捕せず、殺してしまうかもしれない。
四方月宗也の狂気も、小夜歌の浮気が原因だったとすれば納得できる。愛する妻が自分に見せていたのは仮面だった。そのショックが宗也に『月蝕の仮面』を作らせたのか?
宗也と長四朗は双子で、仮面を取るとそっくりな顔が出てきたら、衝撃的だろう。
→宗也はイケメンだったが、単純に駄目な人だった。

院長は悪なのか?

──灰原医院の院長・灰原重人は、災厄(無苦の日?)を引き起こした張本人である。
じつは院長は善人であり、儀式を計画した動機は、純粋に娘や島民を救うためだった。しかし本土からやってきた助手の片桐省二が裏切り、仮面をすり替えたせいで、儀式は失敗したのだ。
→院長は意外と影が薄いなぁ。

ふたたび朧月神楽が行われるのか?

──10年後の月蝕の日に関係者が島に集まってきているのは偶然か?
灰島耀が朧月島に戻ってきたのは、儀式を修正するためだ。片桐省二の野望をくじき、父の無念を晴らそうとしている。それまで長四朗につかまるわけにはいかない。
片桐省二も暗躍しており、すでに儀式の準備を始めている。「奏」の少女たちは自分の意志で島に渡ったのではなく、集められたのだ。
→灰島耀は本土でなにをしてたんだ?

なぜ朧月神楽が行われるのか?

──朧月群島の人々は、月幽病が生じるリスクを承知で朧月神楽を行っている。
異界から招かれた神は、島に豊穣をもたらすのか? それとも邪神の封印を更新しているのか?
→不明。零シリーズの儀式は危険なだけで、メリットがない。

月幽病の原因と対策

──月幽病は朧月群島でしか発生しない風土病である。
神は異界に帰るとき、周囲の魂を連れて行こうとする。魂をとられると、記憶や感情を失って不安定になる。これが月幽病の正体だ。
村人たちは自分の魂を守るため、儀式のときは仮面を被ってきた。しかし時代の流れとともに儀式は形骸化し、異界の神が降臨することもなくなり、また仮面の効果も忘れ去られてしまった。仮面の知識が継承されなかったことが、月幽病患者の大量発生を招いている。
→なんの説明もなかった。

「咲く」とは?

──あの現象は、明らかに精神異常ではない。
顔が「咲く」のは、魂が異界につながったときに起こる現象だ。咲いた顔を見ると、異界をのぞき見ることになり、やはり魂を吸い込まれてしまう。この連鎖が無苦の日である。
儀式が正しく行われていれば、これほど大量の、そして重度の犠牲者(月幽病患者)は発生しない。神が現世に残ってしまったことで、世界がゆがんでいるためだ。強烈な放射性物質みたいなものか。早くフタをする、つまり「器」になっている者に仮面をつけてやらなければならない。
→ただのエフェクトだった。

月守の歌がなかったことで儀式は失敗した

──小夜歌は月守の歌を知っていたのに、娘にそれを教えなかった。
儀式の再現に悩む夫にさえ秘密にしていた。そのせいで儀式は失敗し、流歌は7歳以前の記憶を失った。つまり小夜歌はわざと歌を教えなかったのだ。儀式を失敗させ、娘の記憶を消すために……。
小夜歌が消そうとした記憶はなんだろう? 流歌はなにを見たのか?
→小夜歌の行動は不可解だ。月森円香は月守の巫女とは関係ないのか?

小夜歌はなぜ病弱なのか

──小夜歌は本土で寝たきりの生活を送っているが、霊感が強そうだ。
小夜歌も幼い頃、「器」や「奏」を経験しており、そのせいで体質が変わってしまったのではないか? ラストは流歌を救うため、みずから「器」となるだろう。異界を見てしまった小夜歌にとっては、現世のベッドで死を待つより、異界の神に召される方がシアワセかもしれない。
→関係なかった。

仮面をつけたまま戦うだろう

──仮面のパーツを集めている。
ラスボスとの戦闘は、月蝕の仮面をつけた状態で戦うだろう。するとファインダーはさらに狭くなり、霊をサークルに入れるのはきわめて困難になる。
→仮面をかぶっている絵さえ見られないとは……。

とまぁ、いろいろ考えたけど、空回りだった。
零シリーズは毎回、なにか重大な秘密が隠されていそうな雰囲気だが、実際にショッキングな事実が判明したことはない。予告編だけの映画みたいなもんだ。私は不満だが、多くの人はこれで満足しているのだろうか? それとも私は考え過ぎなんだろうか……。

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