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[日記2008年12月17日(水)に思った娯楽のこと

[報道・教養] 美の巨人たち / 美は見る者の目に宿る

[報道・教養] 美の巨人たち / 美は見る者の目に宿る

テレビ東京の『美の巨人たち』がおもしろい。

『美の巨人たち』は、毎回1つの作品にスポットを当て、それにまつわるエピソードを紹介する。
取り上げられるのは、美術界の巨匠が手がけた絵画や彫刻・彫像・建築物・写真なんだけど、ひと目で「美しい」と感じる作品は少なく、ほとんどは「へぇ」と思う程度。
(この作品のなにがいいのかね?)
そう思いながら番組を見て、最後にふたたび作品を目にすると、秘められた情熱やドラマに心打たれて、ほろりと涙をこぼすこともある。
同じ作品なのに、感動がまるでちがう。作品を見る「目」が変わってしまったのだ。

「美術は素直に、見たままを感じればいい」という人がいる。
「付加情報がないと楽しめない作品は失格だ」という人もいる。
しかし私の審美眼はへなちょこなので、この番組のようなエスコート(知識)がなければ、美を感じることはできない。
知識は、まるでメガネのように、見えなかった部分を見せてくれる。
私はそれを不自由とは思わないし、感受性だけで感動できる人に引け目も感じていない。

ここ数年は近代遺産をよく見てるけど、ただ建物を見て感激したり、敬意を払っているわけではない(そんなの無理)。そこに秘められた情熱やドラマが、心を揺すっているのだ。
その積み重ねによって、ものを見る目が変わる。なので数年前に見た建物に、あらためて感動することもある。それがまた、楽しい。

美は見る者の目に宿る
Beauty is in the eye of the beholder
英語のことわざ

そのへんの石を彫刻して「美」が生まれるのなら、そのへんの有名美術を紹介して「感動」を与えてくれるこの番組も、1つの美術だと思う。

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