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[日記2009年03月16日(月)に思った生活のこと

軍艦島のファンタジー

軍艦島のファンタジー

あの軍艦島が、ついに上陸解禁になるらしい。

35年ぶりの"上陸"はブームになるのか? 長崎県の軍艦島ツアー

長崎市は世界遺産国内候補地となっている軍艦島について、観光客などの上陸を解禁すると発表。さらに同市は1億5000万円の費用を投じ、桟橋と見学用の通路を整備。幅2メートル・長さ230メートルの通路を島の南側に設け、そこから崩れかけた高層アパートや学校などを見渡すことができる。

知らない人は知らないが、知ってる人は知っている軍艦島(正式名:端島)。写真を見たら、廃墟マニアでなくとも「一度は行ってみたい!」と思うだろう。私も以前はそうだった。

この数年で、観音崎砲台跡や富津元洲堡塁砲台、猿島、赤山地下壕といった廃墟っぽいところを訪れてみたが、それでわかったのは、リアルな廃墟を見るのは大変だってこと。
当たり前だが、リアルであればあるほど危険で、不衛生で、不便になる。リアルな廃墟は、観光ではなく、冒険の対象なのだ。

軍艦島も、見学できるのはごく一部で、自由に歩き回れるわけじゃない。だから実際に見られる範囲や美しさは、写真に劣るだろう。ぶっちゃけ、カッコイイ廃墟を見たいなら、専門家が撮ってきた写真に勝るものはない

それでもなお、現地を訪れる価値はあるのだろうか?
ふつうの観光地なら、「写真で見る」のと「その場に立つ」のはぜんぜんちがうと断言できる。しかし廃墟はどうか? そもそも廃墟は一種のファンタジーだ。観光地化されるとリアルじゃないし、リアルだと楽しめない。ないものねだりなら、写真やビデオの「イメージ観光」で十分だろう。

そう思えるのは、私が歳をとったせいだろうか。

※写真は軍艦島をモチーフにして作られたホラーゲーム『SIREN 2』のショット

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