日記  2009年07月01日(水) に思った 娯楽 のこと

アニメの今後を考える

アニメの今後を考える

アニメはこの先、ビジネスとしてやっていけるんだろうか?

きのう、アニメ制作会社のゴンゾが上場廃止した。上場廃止イコール倒産ではないが、経営は厳しいらしい。原因の1つは、DVDの販売不振。「アニメは日本の文化」ともてはやされているものの、DVDはぜんぜん売れていないわけだ。

ゴンゾにかぎった話ではないが、アニメ(作品)は全般的に高すぎる。ハイビジョン放送&録画できる時代に、1本5~7千円の価格設定はありえない。しかもディスク1枚あたりの収録時間も短すぎる。Blu-rayなのに1枚30分って、どういうこと?。DVDの5倍の容量があるんじゃなかったの? 余ったトラックがもったいない。
お財布にも、住宅事情にも、地球環境にもやさしくない。

1.商品単価が高い。パッケージがかさばる。
    ↓
2.裕福で、部屋が広い人しか買えない。
    ↓
3.非正規ルートの流通が増える。
    ↓
4.ますます買う人が減る。
    ↓
5.ますます高くなる。
    ↓
6.クリエイターにお金が回らず、業界が縮小する。

とりわけ3の影響は大きい。ネットの流布は止めようもなく、商品が高ければ高いほど巧妙になっていく。むかし、ソフトウェア、ゲーム、音楽CDに起こったのと同じ現象だ。

アニメにかぎらず、ビジネスには「作る人」、「売る人」、「買う人」がいる。
素晴らしい作品を「作る人」は相応の対価を得るべきだし、「買う人」も感謝を込めてお金を払いたい気持ちはある。しかし現状の価格設定(販売方法)では、共倒れになってしまう。
これは仲介する「売る人」が解決すべき問題だろう。でなければ、「売る人」の存在意義はない。

私はディスク販売ではなく、ネット配信に切り替えた方がよいと考える。つまり、iTunes Storeと同じ形式だ。そのことを友人に話したら、まっこうから否定された。

「ヒラさんはわかってない。ネット配信なんて不可能だ。
 デジタル著作権管理の不備ではなく、ファンには手で触れて、棚に並べられるモノを買いたいという欲求があるからだ」

なるほど、そうかもしれない。
好きなときに、好きな作品を、安価に視聴できるが、あとにはなにも残らない。「ディスク」ではなく、「視聴する権利」にお金を払う。現時点では受け入れがたいスタイルかもしれない。

しかしいずれは音楽も、アニメも、映画も、ネット配信に切り替わっていくと思う。技術的には可能だから、あとは消費者心理が変わるのを待つだけ。10年後にこの日記を読み返せば、「そんな時代もあったね」と思うことだろう。
問題は、それまでアニメ産業がもつかどうか、だ。


ゴンゾの上場廃止が正式決定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=883248&media_id=32

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アニメの今後を考える