日記  2009年07月21日(火) に思った 経済 のこと

[報道・教養] NHKスペシャル「マネー資本主義」 / 金融マンハッタン計画

[報道・教養] NHKスペシャル「マネー資本主義」 / 金融マンハッタン計画

録画しておいたNHKスペシャルを見た。

NHKスペシャル 『マネー資本主義』
第4回 ウォール街の"モンスター" 金融工学はなぜ暴走したのか

金融工学でリスクをコントロールしていたはずのアメリカが、なぜ"サブプライム・ローン"という怪物を作り出してしまったのか? 「やっぱり金融工学なんて嘘っぱちだ」と思っていたが、ちがった。金融工学が有用だからこそ、これほど大きな怪物に育ってしまったのだ

宇宙開発競争時代が終わり、仕事を求めてウォール街に集まった科学者たち。
彼らは金融工学で、投資のリスクを抽出して、「証券化商品」や「CDS」といったハイリスク商品を開発した。ハイリスク商品はまたたく間に市場に広がった。

やがて市場は、より多くのハイリスク商品を求めるようになる。ハイリスク商品は(破綻しないかぎり)高配当をもたらすからだ。リスクを見つける(凝縮する)理論は、リスクを隠す(分散させる)ために使われた。

証券会社は、コントロールしづらい住宅ローンにもCDSを使いはじめる。そして熱狂。莫大な利益が生まれ、投資が加速する。科学者は危険を訴えるが、誰も耳を貸さない。こうしてサブプライム・ローンは崩壊した。

科学も、科学者も悪くない。悪いのは欲望に我を忘れた人間たち。原爆を開発したマンハッタン計画と同じで、"使い方"を間違えたのだ。
しかし金融工学がなかったら……とも考えてしまう。

見ていて、背筋が寒くなるシーンが多かった。
今回の失敗を経て、金融工学はますます発達するだろう。ゆえに次に破綻するときは、今回とは比較にならない規模になる。最初のヒロシマ型原子爆弾が、今では極小に分類されるのと同じように。

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