日記 2009年08月04日(火) に思った娯楽のこと

[アニメ] けいおん! / そんなうまくいきっこない

[アニメ] けいおん! / そんなうまくいきっこない

TVアニメ『けいおん!(全12+1話)』を見た。

『けいおん!』は、これといった趣味や目的のなかった女子高校生が、ガールズバンドで活躍する話。1クールと短いこともあって、中だるみすることなく楽しめた。おもしろかった。しかし......なにかが欠けている

なんとなく集まった最高のメンバー。ひょいひょいと上達して、気がつけば喝采を浴びている。技術の格差に悩むことも、周囲の優しさに傷つくことも、互いの音楽観でもめることもない。楽器演奏やバンド活動って、そんなに簡単なの?
そうなのだ。「努力」がないのだ。

そういえば映画『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』も、素人の高校生があっという間にプロレベルに達していた。本気になるかどうかに悩みこそすれ、本気になれば不可能はない。高校生って、やればできる子なんだな。

少年ジャンプの3原則といえば、努力、友情、勝利。しかし最近のマンガには努力がない。「ドジな主人公が、なんとなく勝つ」「封印されたパワーを解放して、とにかく勝つ」の繰り返し。努力なしに勝てるのだから、才能としか言いようがない。才能の使い道に悩むなんて、うらやましいかぎりだ。

私はむしろ、努力さえあれば、友情も勝利もいらないと思う。映画『ロッキー』は最たるもので、努力ばかりで勝利がない。だからカッコイイ。友情や勝利は画一的だが、努力には無限のバリエーションがある。山頂は1つでも、そこへ至るルートは無限にあるように、どうやって苦難を乗り越えるかが物語のキモであろう。

「そんなうまくいきっこない」
そう揶揄してしまうのは、才能がない者のヒガミだろうか。

(追記1)
という日記を書こうと思っていたら、『けいおん!』の劇中歌がオリコン週間チャート1位をとってしまった。アニメキャラクター名義で発売されたCDとしてはシングル・アルバムを通して史上初となる。いい歌なんだけど、これほどヒットするとは。
「アニメはともかく、現実ではうまくいきっこない」
と言えないあたり、シュールだ。
(追記2)
TVアニメ『けいおん!』はおもしろかった。キャラの見せ方、背景の描き方が絶妙。内容は軽薄でも、アニメの作りはとても丁寧であり、制作者の努力が感じられる。

【オリコン】"けいおん!"の放課後ティータイム、アニメキャラとして史上初の1位
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=911203&media_id=54

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