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[日記2009年09月25日(金)に思った娯楽のこと

待てば手に入る

待てば手に入る

図書館から、必殺仕事人のBGM集を借りてきた。

再生すると、なつかしい必殺サウンドがよみがえる。
じつはこのCD、私が生まれてはじめて買ったレコードの再販なのだ。

私の記憶が確かなら、あれは1984年、中学1年(13歳)のころ。
ステレオコンポを買ってもらい、家でレコードを聴けるようになった私は、小遣いを貯めて、『必殺仕事人BGM集』というLP盤を買った。LP盤は5千円もするので、私には破格の買い物だった。帰り道に雨が降って、腹の中にレコードをしまって自転車をこいだことを覚えている。

結局、買ったレコードはこれと『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー・ドラマ編』の2枚だけ。駅前に黎紅堂(レコードレンタル屋)がオープンしたので、レコードを買う必要がなくなったのだ。「もう少し早くオープンしてくれれば」と、歯がみしたっけ。

自分が買ったレコードは、特別な宝物だった
すぐ時代はレコードからCDに移ったが、私はレコードとカセットテープで音楽を聴きつづけた。やがてステレオコンポも壊れたが、それでもレコードは捨てなかった。だが、独り暮らしの荷物を整理するときに、ついに廃棄を決心した。働いて寝るだけの部屋に、再生できないレコードを連れていくわけにはいかなかった。
捨てる前にもう1度聴きたかったが、すでにレコードプレイヤーはなかった。

その音楽をいま、iTunesで聞いている。
そして懐かしさとともに、一抹の不条理さを感じている。

あのとき、がんばって小遣いを貯めずとも、レコードの傷に泣かずとも、大切に保管したり、今生の別れを告げずとも、待てば簡単に、無料で聴くことができるのだ。
では、あのときの一喜一憂はなんだったのか?

曲調も、曲順も覚えている。
だからこそ、いろんな思い出がよみがえる。
無意味と思いたくないので、日記を書いてみた。

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