日記  2009年09月28日(月) に思った 娯楽 のこと

[ドラマ] NHKドラマ 白洲次郎 / プリンシプルを貫く

[ドラマ] NHKドラマ 白洲次郎 / プリンシプルを貫く

『NHKドラマスペシャル 白洲次郎 (全3回)』を観賞した。

ドラマを見るまで、私は白洲次郎という人物を知らなかった。ネットで調べてみると、じつに興味深い人物だった。同性の私があこがれる、これぞ"いい男"だね。昨今の草食系男子ブームがいかに薄っぺらいか、思い知らされる。

白洲次郎は、占領下の日本で活躍した実業家。英語が堪能で、主張すべきことは頑強に主張したことから、GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と称された。地位や名誉に執着せず、おのれの"プリンシプル"を貫き通したジェントルマンである。
"プリンシプル"という言葉は、ドラマでも繰り返し使われる。和訳すれば「原則」や「ルール」となるが、白洲次郎の人生を見ていると、「良心」や「時代が与えた役割」といった意味が含まれることに気づく

振り返ると、白洲次郎の生き方にはブレがない。
第1回で戦争回避に奔走したからこそ、第2回で戦争に関与しなかったからこそ、「われわれは戦争に負けたのであって、奴隷になったのではない (Although we were defeated in war, we didn't become slaves.)」と胸を張れた。すべてが一貫している。
むろん白洲次郎にも失敗や挫折がある。しかし自身の信念に従った結果なので、媚びたり、人の顔色を気にすることがない。それは白洲次郎が強者だからか? ドラマ内でも「それは傲慢だ!」と非難されていたけど、傲慢とはちょっとちがう。これが「プリンシプルを貫く」と言うことか

ドラマそのものは、わかりにくい。
時代背景や白洲次郎を知らないと、意味がわからない(誤解する)シーンが多い。また占領下の日本がおもな舞台なので、晩年のエピソードも割愛されてしまった。田中角栄との一悶着や、ソアラの開発寄与、そして父親と同じ遺書「葬式無用 戒名不用」を遺したあたりは紹介してほしかった。
もう1人の主人公である白洲正子の活躍も、もっと描いてほしかった。

しかしシーンの美しさはピカイチだ。GHP本部や広畑製鐵所、吉田茂の邸宅といった背景美術も素晴らしい。なにより伊勢谷友介がかっこいい。白洲次郎を知るキッカケとして、とてもよいドラマだった。

私の「日本のかっこいい男リスト」には、坂本龍馬や本田宗一郎が入っているが、ここに白洲次郎も加えておこう。


白洲次郎 | NHKドラマスペシャル
http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/

白洲次郎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E6%B4%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E

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