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[日記2009年10月02日(金)に思った経済のこと

仕事の続け方

仕事の続け方

仕事の辞め方」を書いていて、友人Aのことを思い出した。

友人Aはゲーム業界で働いている。態度は悪いが、人はいい。だから仕事量が倍になっても、給料が半分になっても、その仕事が自分のスキルアップやキャリアアップになんら寄与しないとわかっても、「辞めます」と言えない。

いや、「辞めます」と言うのだが、なかなか辞めない。「後任が見つかるまで」「この仕事が終わるまで」「きみがいないと、みんなが困る」と乞われるまま、ぶつくさ言いながら働きつづける。じつに、いいヤツだ。
しかし「辞めます」と宣言したAのために、経営者が待遇を見直すはずもなく、その仕事が終わるまでのツナギとして使われて、オシマイとなる。

驚くべきは、Aが十年近く同じことを繰り返している事実だ──。
不誠実な職場を拒否し、誠実に、きれいに辞める。しかし数ヶ月後、同じ会社、あるいは似たような会社に呼び出され、同じような仕事をする。ふたたび「辞めます」宣言して、その仕事が終わるまで働く。
今はフリーランスになってしまったので、名実ともに「必要なときに必要な分だけ使われる存在」になってしまったが、それが彼の望みだったのだろうか。

詳しいことは知らないが、彼のスキルは、非常に評価されにくいものらしい。つまり彼は、仕事ではなく、業種を変えるべきなのだ。しかし30代半ばすぎて道を変えるのは難しい。

相手を不誠実と非難できるのは、誠実な別天地があるときだけ。業界全体が不誠実なら、いちいち対立しても意味はない。友人Aが今なお仕事をつづけられるのは、スキルとは別に、最後まで仕事を仕上げる誠実さ(使いやすさ)が評価されているのかもしれない。

仕事を辞めるのも、続けるのもつらいなら、考えすぎない方がいいね。

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