日記  2009年11月24日(火) に思った 健康 のこと

[報道・教養] NHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」 / 思うように死ねるか

[報道・教養] NHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」 / 思うように死ねるか

『立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む』を見た。

NHKスペシャル『立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む』
2009年11月23日(月) 午後10時00分~11時13分 総合テレビ

ジャーナリストの立花隆氏は、一昨年、膀胱がんの手術を受けた。NHKは手術の様子や、その後の治療の過程を長期に渡って映像に記録してきた。その中で、立花氏は本質的な疑問に向き合い始めた。 「人類はなぜ、がんという病を克服できないのか?」

 ニクソン大統領が がん戦争(war on cancer)を宣言した1971年は、私が産まれた年でもある。この38年で、世界中の生物学者が研究に没頭し、数百兆もの予算がつぎ込まれた成果といえば、がんの仕組みがちょびっとわかっただけで、がん治療についてはほとんど進歩していない。治療どころか、がん発生を予防することも、発見することも、転移を防ぐこともできない。
 親父をがんで亡くしているので、がん治療の難しさは知っているつもりだったが、そうじゃない。難しいのではなく、まるで歯が立たないのだ

 研究者たちは、がん克服にはあと50年から100年はかかると言っていた。その言葉が本当だとしても、私の寿命がもたない。遠回しに「不可能」と言っているに等しい。これならサイボーグ手術の方が先に実現できそうだ

 がん細胞を攻撃すると、正常な細胞も破壊される。がんの発生因子を取り除くと、生物は生まれてこない。番組を見ていると、がんと生命の進化と密接に関係していることがわかる。がんは病気ではなく、あらかじめ組み込まれたメカニズムの1つかもしれない。

 現代人の2人1人はがんになり、3人に1人はがんで死ぬ。がんによる死亡率が高まったのは、がん以外の病気や怪我で死ぬことが減ったからだ。そう考えると、がんで死ねることは、医療大国に生まれ、不慮の死を回避できた証拠であり、むしろ誇るべきかもしれない。
 将来、がんを克服すれば、今は見向きもされない病気で死ぬことになるだろう。どうせ人はいつか死ぬのだから。

 私たちの世代は「科学万能」を信じちゃいないし、「長生きすることが幸せ」とも考えない。日本人が長寿なのは、明治生まれの世代が頑丈だったおかげで、昭和生まれの私たちが80歳まで生きられるはずがない。50歳まで健康なら本望。60代はボーナス。その先は宝くじだ。
 とはいえ交通事故や、治るかどうかわからない病気に惑わされるのもイヤだ。となれば、がんになったが延命治療を拒否して、安楽に死ぬのがいいと考えてしまう。たぶん、番組を見た多くの同世代が、そう思っただろう。

 もちろん、思うように生きられない人が、思うように死ねるはずもないけどね。

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