日記  2010年01月07日(木) に思った 科技 のこと

バーチャル本棚サービスの可能性

バーチャル本棚サービスの可能性

友人の家を訪ねたときの最大の楽しみは、本棚を見ることだ。

どんな本を、どのように並べているか? 意外な本があれば、その人を深く知ったような気になって嬉しいし、シリーズものが途中で止まっていれば、その理由を訊ねたくなる。きれいな本棚も、雑然とした本棚も、同じくらい個性がにじんでいる。
本棚を見れば、その人の人となりがわかると言えるだろう

「本棚」は単なる読書履歴ではなく、自分の脳内を具現化したものと言える。そこには大きく3つの欲求が潜んでいる。

  1. 理想の本棚を作ってみたい。
  2. 自分の本棚を人に見せたい。
  3. 人の本棚をのぞいて見てみたい。

こうした本棚コンプレックを十分に満たせる人は少ない。お金や部屋の広さ、あるいは本や本棚の強度といった制約があるからだ。互いの本棚の見せ合いも、社会人となった今では難しい。

しかしデジタルなら、そうした制約を突破できる。仮想的な書籍リスト(バーチャル本棚)を作って、共有するサービスへの期待感は、水面下で高まっていた。

mixiアプリに「ソーシャルライブラリ」を見つけたときは、ついに登場したかと興奮した。しかし実際に使ってみると、機能的に大きな隔たりがあった。現状の不満点は下記のとおり。

  1. 本を登録しづらい。
  2. 思うように並べられない。
  3. 書評を残しにくい。
  4. 他者の本棚との共通項を見つけにくい。

まぁ、無料のサービスに文句を言ってもはじまらない。
どんな機能があれば満足できるかを考えてみたが、なかなか難しいことがわかった。バーチャル本棚サービスは、レビューではない。1冊の本を掘り下げるより、たくさんの本をどう並べるかに重点が置かれる。iTunesの「CoverFlow」のような表示も欲しいが、単なるリストで終わらせたくない。とはいえ、バルビレッジのように自由配置は面倒だ。
本棚は、物理的な制約があるからこそ、並べる楽しみがあるのかもしれない。

先日、Inbook.jpというサービスを見つけた。
注目したいのは、本のセリフや名言を引用できるところ。引用は、レビューを書くより簡単で、書籍リストより愛着が湧く。自分が読んだ本でも、人によって引用する箇所が異なるので、新たな発見もわく。引用はさらりと読めるから、見知らぬ本への興味も喚起される。Twitterとの連携や、iPhoneでブラウズできるのもいい。おもしろい。

バーチャル本棚サービスは今後、どのような進化を遂げるのだろう?
楽しみだ。

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