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[日記2010年02月16日(火)に思った娯楽のこと

[ゲーム] バルビレッジ / アイテム移転問題

[ゲーム] バルビレッジ / アイテム移転問題

天国に持って行けるのは"思い出"だけだという。

嫁は5年前から、「バルビレッジ」というオンラインゲームを熱心につづけている。バルビレッジは「オウルベア」と呼ばれるキャラクターを育成するゲーム。点数を競うのではなく、好きなアイテムで自分や部屋を飾ることが目的なので、終わり(ゴール)はない

基本は無料だが、お金を払えば特別なアイテムを入手できる。有料アイテムはゴージャスだし、もってる人が少ないので、ステイタスになるものの、現実のファッションと同じでやがては廃れてしまう(飽きられてしまう)。
それでもタンスの肥やしではないが、いつか着るためにアイテムを残しておくことはできる。現実の衣類じゃないから、汚れたり、着られなくなることはない。

嫁は、お金を使わないことをポリシーにしている。お金を使わずともたいていのアイテムは入手できるが、膨大な手間がかかる。それはもう、気が狂うほどの手間がかかるので、お金で解決した方が早い気もするのだが、嫁は「手間をかける」ことを楽しんでいるので、1円たりとも拠出する気はないそうだ。
そんな嫁の姿勢に、A氏が憤慨することもあった。

2009年11月に、「バルビレッジ」が「バルビレッジ2」に移行するという公式アナウンスが流れた。こまめに機能強化してきたが、抜本的な構造の見直しをするのだろう。

気になるのは、アイテムデータを引き継げるかどうか。膨大な手間をかけて、あるいは少なくないお金を払って買い揃えたアイテムは消えてしまうのか? 公式アナウンスは「引き継ぎは検討中」と述べるだけで、否定も肯定もしない。それはつまり、アイテム引き継ぎが絶望的であることを、暗に示している。

「バルビレッジ」は急速にさびれていった。ユーザーが飽きたのではなく、運営者が盛り上げなくなったのだ。新規アイテムは投入されず、イベントは昨年の使い回し。
そして12月15日、mixi版のリリースされた。多くのユーザーは「バルビレッジ」を捨て、新天地のmixi版に移っていった。当然、アイテムは引き継がれず、ゼロから再出発。
ちなみにmixi版と「バルビレッジ2」は別のゲームなので、アイテムは引き継げない。

天国に持って行けるのは"思い出"だけだという。
どうせ手放すことになるのに、所有にこだわるのは愚かなことだ。そもそも永遠に所有できるものなどない。衣類や書籍、マンガ、音楽CD、ゲーム、パソコン、ソフトウェア、自家用車、家具、持ち家、さらにはこの命さえ、世界から借りているにすぎない

ましてやバーチャルな資産である。たとえ今回は引き継げたとしても、いつかは運営者の都合で破棄されてしまうことは避けられない

だからアイテムを買うなってわけじゃない。
だからアイテムを失って泣くなってわけじゃない。
だから割り切ってゲームをやれってわけでもない。

ただなんとなく、人生の真理をかいま見たような気がする。


※写真は嫁が失うであろうアイテム

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