日記  2010年06月04日(金) に思った 政治 のこと

辞めろと言われて辞めるリーダーはいらん

辞めろと言われて辞めるリーダーはいらん

 鳩山首相が辞めてしまった。

 在職231日。あれだけ批判してきた麻生、福田、安倍内閣より短命に終わるとは。自民党をバッシングした内容がそのまま跳ね返ってくるブーメラン政党の面目躍如たる退任劇だった
 スタート時の支持率、議員数を考えると、よくここまで地位を下げたと感心する。自分で自分の首を絞めたわけだが、同時に日本の首も絞まっているので、笑うに笑えない。

 それにつけても、まさか辞めるとは思わなかった。このタイミングで辞めてどうすんの? 基地問題にせよ、景気対策にせよ、鳩山イニシアチブにせよ、ロシアとの関係回復にせよ、なぁんも片付いてない。

 辞意表明の前日、鳩山首相は記者に向かって親指をあげた。「どんなに非難されても続投する!」という意思表示かと思いきや、「小沢幹事長と心中してやったぞ!」という意味だった。なんだ、そりゃ? 小沢氏はいったん身を引いて、次の内閣が破綻したところで復活するだろうなぁ。

 「クリーンな民主党」と演説したが、記者会見もない。明らかに、記者に突っ込まれるのを恐れている。ぜんぜんクリーンじゃないじゃん。

 私は民主党も鳩山首相もきらいだが、この投げ出しはほとほと呆れた。

 辞めるなら、公設秘書が有罪判決を受けた4月に身を引くべきだった。明らかな公職選挙法違反だし、親と秘書が結託していたことに気づかなかった間抜けさも罪深い。
 5月になると、辞めさせるわけにはいかなくなった。問題が大きすぎて、首相を替えてごめんなさいじゃ済まなくなった。戦時中のリーダー交代が致命的なのと同じだ。鳩山氏は、あえて船に火をつけることで、みんなで協力するしかない状況を作っているのかと訝ったが……ちがった。
 信念なんて、なかった。
 ただ耳障りのいいことを言っていただけ。ない夢を見せて、投げ出したことを詫びる矜持もない。

 「辞めろ」と言われて辞めるような人は、リーダーに向いてない。もちろん、みんなの意見を聞くのは大事だが、多数決に従うだけなら、リーダーなんていらない。支持率が低迷しても、信念を持ってやり遂げ、のちに評価された首相も多い。まぁ、逆もあるが。

 おそらく日本人は、いい意味で「国民の言うことをきかないリーダー」を求めていると思う。そう信じたい。

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