日記  2010年06月15日(火) に思った 科技 のこと

はやぶさ、大いなる帰還

はやぶさ、大いなる帰還

小惑星探査機・はやぶさの帰還は、世界中に大きな感動をもたらした。

数々のトラブルに見舞われたはやぶさは、日本時間13日夜、地球に還ってきた。大気圏で機体が燃え尽きたことで、約60億キロ、7年にわたる旅路が終わったのだ。分離されたカプセルも、無事回収された。カプセルはアボリジニーの聖地に落着したため、原住民に許可をもらって回収したらしい。もし回収に行かなければ、神として祀られていたかもしれない。

はやぶさが訪れた小惑星「イトカワ」は、日本のロケット開発の父・糸川英夫氏の名に由来する。糸川氏が飛ばしたペンシルロケットが、やがてM-Vロケットに進化して、はやぶさを打ち上げ、父の名を冠する小惑星までの往還を果たす。ここにもロマンがある。
ちなみに、「イトカワ」と名付けられたのは、はやぶさ打ち上げ後のことだ。

本来の計画では、はやぶさはカプセル分離後、地球圏を離脱して、新たなミッションに入るはずだった。しかし姿勢制御ができないため、もろとも大気圏に突入し、流れ星になってしまった。最初のお使いが、最後のお使いになってしまったのは残念だが、身を焼いてまでカプセルを届けてくれたことを思うと、胸が熱くなる。
はやぶさの機体は失われたのに、多くの人は「おかえりなさい」と言った。そう、たしかに、はやぶさは還ってきたのだ。

2003年の打ち上げ当時はそれほど注目されなかったが、プロジェクトの「成功」と聞いて多くの人がもてはやした。しかし事業仕分けで予算を削減した民主党が絶賛するのは、いささかアコギな気もする。まぁ、「成功なくして評価なし」は世の常か。
カプセルの分析にはまだ時間がかかる。しかしカプセルの中身が空だったとしても、はやぶさの旅路を無駄・無益という人はいないだろう。

はやぶさは還ってきた。
そして、あとにつづくものたちに光を与えたのだ。


■はやぶさ後継機仕分け、枝野氏「工夫求めただけ」 (読売新聞 - 06月14日 22:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1242745&media_id=20

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