日記  2010年07月13日(火) に思った 娯楽 のこと

[ドラマ] ミステリーゾーン / 思いもよらなかった再放送

[ドラマ] ミステリーゾーン / 思いもよらなかった再放送

 動画サイトに『ミステリーゾーン』がアップされていたので、一気に見てしまった。

 『ミステリーゾーン』は1959年に放送されたアメリカのTVドラマアンソロジー、『トワイライト・ゾーン(原題:The Twilight Zone)』の邦題。『未知の世界』や『ミステリー』とタイトルが変わったり、放送順序がバラバラだったり、フィルムの一部がカットされるなど、あまりいい状態で放送されなかった。

 アップされたのは、1987年にTBS深夜枠『魅惑のアメリカTVシリーズ』で再放送されたもの。つまり私が初めてミステリーゾーンを見て、夢中になったときの放送を、どこかの誰かが録画していたわけだ。
 あのとき見逃して地団駄踏んだエピソードを、まさか23年後に見られるとは思わなかった。

 いま、25分ほど時間がある人は、まぁ、見てみてほしい。『ミステリーゾーン』はその語感から、超常現象を扱った番組と思われがちだが、そうではない。
 私は16歳のとき、深夜、独りで、居間のテレビで、灯りもつけずに見ていた。もう、夢中だった。


※生と死の世界 - THE SHELTER

感想メモ

 アップされていたのは29本。それぞれの粗筋と感想を残しておく。ネタバレを含むので、感想は白字にしておく。興味ある人は選択して読んでほしい。S3x24(89)は、第3シーズンの24話、通算89話目を意味する。

S1x08(8) 廃墟 - TIME ENOUGH AT LAST
[粗筋] 読書好きの男が銀行の金庫に隠れて本を読んでいたら、核戦争が勃発。地上は廃墟と化してしまう。

[感想] ツッコミどころ満載だが、誰もが抱くイメージを具現化したのはいいね。

S1x10(10) 審判の夜 - JUDGMENT NIGHT
[粗筋] 1942年。航海中の英国貨物船に乗っていた男。彼はなぜ船に乗っているのか、思い出せなかった。

[感想] どこへ着くこともない船。どうすればこのループから脱出できるのか。

S1x14(14) 地球への脱出 - THIRD FROM THE SUN
[粗筋] 48時間以内に水爆戦争がはじまることを確信した男が、宇宙船による脱出を試みる。

[感想] 邦題はネタバレすぎる。故郷への絶望と、新天地への希望を描いて欲しかったかな。

S1x19(19) 死相 - THE PURPLE TESTAMENT
[粗筋] 第二次世界大戦に従軍する中尉は、もうすぐ死ぬ人の顔が輝いて見えることに気づく。

[感想] 全滅エンドと思いきや、意外な結末に。序盤で「よい士官は危険を避けるもの」と言っておきながら、なぜ? 戦争中のメンタリティゆえか。

S1x22(22) 疑惑 - THE MONSTERS ARE DUE ON MAPLE STREET
[粗筋] メープル通りに閃光と轟音が轟いた。すると町中の電気や電話、ラジオ、車が沈黙した。ある子どもが言うには、これは宇宙人の仕業で、住民の中に宇宙人が紛れ込んでいるらしい。

[感想] 不可解な状況に1人でいるのも怖いが、集団でいるのはもっと怖い。舞台がサバーピア(郊外の楽園)ってのも、皮肉が効いている。しかし日本の住宅街で試したら、どうなるだろう?

S2x09(45) 二つの夜 - THE TROUBLE WITH TEMPLETON
[粗筋] ブロードウェイの大スターが、30年前にタイムスリップし、死んだはずの妻に再会するのだが...

[感想] 単純なタイムスリップものと思いきや、さまざまな解釈ができるラストになっている。テンプルトンは元気を取り戻したのではなく、役を演じきることにしただけか。

S2x10(46) 奇妙なカメラ - AMOST UNUSUAL CAMERA
[粗筋] 窃盗団の男女が手に入れたカメラは、5分後の未来を映すものだった。

[感想] 10枚という制限がおもしろい。ラストはちょっとかわいそう。

S2x11(47) 弱き者の聖夜 - NIGHT OF THE MEEK
[粗筋] クリスマス。サンタクロース役を解雇された酔っぱらいが、路地裏で不思議な袋を手に入れる。

[感想] 10枚という制限がおもしろい。ラストはちょっとかわいそう。

S2x12(48) - DUST
[粗筋] とある西部の町。悪知恵の働く男が、縛り首の処刑に乗じてひと儲けしようとした。

[感想] 神秘的なことはなにも起こっていないのだが、不思議と魔法を信じたくなる。

S2x13(49) 過ぎし日を - BACK THERE
[粗筋] リンカーン大統領暗殺当夜にタイムスリップした紳士。果たして過去は変えられるのか?

[感想] お馴染みのタイムスリップもの。ちと物足りない。

S2x14(50) 因縁も売り物です - THE WHOLE TRUTH
[粗筋] 口先三寸でポンコツ車を売り込む男は、ある老人から因縁付きの車を買い取ってしまう。

[感想] 珍しく実在の世情とからめている。結果、世界が平和になったとは思えない。

S2x15(51) 遠来の客 - THE INVADERS
[粗筋] 人里離れた一軒家に住む初老の女性。その家に円盤が降り立って、銀色の人影が現れた。

[感想] けっこう怖い。まったくセリフがないのは、そう言うことか。

S2x18(54) 33号機の漂流 - THE ODYSSEY OF FLIGHT 33
[粗筋] 33号機が不可解な気流から脱すると、マンハッタンの町が消えていた。

[感想] まだ飛び続けているというのがミソ。残りわずかな燃料で、あとどのくらい飛んでいられるのか。考えると眠れなくなる。

S2x19(55) 強いぞ、ディングル君 - MR.DINGLE,THE STRONG
[粗筋] ひ弱なセールスマン、ディングル君。そこへ目に見えない火星人がやってきた。

[感想] 目に見えないからこそ、いつ、どこで実験材料にされるかわからない。じつはもう背後に立っているかも。そう思わせるのは楽しい。

S2x20(56) ノイズに憑かれた男 - STATIC
[粗筋] ある老人が古いラジオを見つける。ラジオを修理すると、昔の放送が聞こえはじめた。

[感想] 退屈なエピソードで、30分が長く感じた。これも見方を変えると、すべて老人の幻想だったとも解釈できる。だとしたら、怖い。

S2x21(57) サイコロ人生 - THE PRIME MOVER
[粗筋] 博打好きだかさっぱり運がない男。ある日、自分の店で雇っている男が念力を使えることがわかって...。

[感想] 結婚を決めたコイントスに念力が介在しないところがいいね。と言うか、コインの裏表は見えてないので、本当の運任せで結婚したかどうかもわからない。

S2x22(58) 長距離電話 - LONG DISTANCE CALL
[粗筋] おばあちゃんが死んでしまうと、孫の様子がおかしくなった。孫はおもちゃの電話でおばあちゃんとお話ししているという。

[感想] 小説とはちがった展開で、これはこれでよい。

S2x24(60) 砂の上の宝 - THE PIP VAN WINKLE CAPER
[粗筋] 盗んだ金塊とともに、100年の眠りに就いた男たち。そして目覚めると...。

[感想] これまたストレートな展開。

S2x27(63) 群集よさらば - THE MIND AND THE MATTER
[粗筋] 人間嫌いの男が、本の力を借りて、世界中から人間を消してしまう。

[感想] 結局のところ、彼は本物の人間嫌いではなかったわけだ。

S2x28(64) 火星人は誰だ? - WILL THE REAL MARTIAN PLEASE STAND UP
[粗筋] 雪の降る夜、レストランでバスの運転手と乗客が休憩していた。そこへ保安官がやってきて、怪しいものを見なかったかと訊ねる。近くの湖に円盤が降りた痕跡があるらしい。

[感想] いないと思わせて、いる。それも1人でなかったところが秀逸。雪の日というシチュエーションもよかった。

S2x29(65) 無用な男 - THE OBSOLETE MAN
[粗筋] 未来、あらゆる書物が禁じられた国で、ある図書館員が無用の罪で死刑を宣告された。

[感想] 『華氏451度』の翻案。どうなるかと思ってみていたが、図書館員の知恵に驚かされる。

S3x03(68) 生と死の世界 - THE SHELTER
[粗筋] 医者の誕生パーティの最中に、核ミサイルらしき物体が飛んでくると言うニュースが入る。

[感想] 核シェルターを「防空壕」訳すところに、時代を感じる。素晴らしい別世界と言いながら、素晴らしくない現実世界を見せられた感じ。

S3x15(80) 日本軍の洞窟 - A QUALITY OF MERCY
[粗筋] 1945年、とある島の洞窟に日本軍の残党が立てこもっていた。戦争に疲れた米兵たちは突入を避けようとするが、新しい指揮官が赴任してくる。

[感想] 映画『トワイライトゾーン』第1話の原案。洞窟の中はいっさい見せていないところがおもしろい。

S3x24(89) 人類に供す - TO SERVE MAN
[粗筋] 地球に円盤が飛来する。彼らは人類を救いたいと言い出す。

[感想] どんなウソがあるかと思っていたが、ウソはなかった。笑顔で近寄ってくる人たちが、たとえウソをついていなくても、よく考えないと駄目だね。

S3x25(90) 星のシンデレラ - THE FUGITIVE
[粗筋] 足が不自由な少女は、魔法を使えるベン爺さんのことが好きだった。しかしベンは宇宙人だった。

[感想] 悪意がありそうで、なかった話。悪意を持ってみると、少女が誘拐された話に見えなくもない。

S4x05(106) 暗闇の男 - HE'S ALIVE
[粗筋] ナチズムを信奉する若い男がいた。彼は演説が下手で、まるで相手にされない。そんな彼にアドバイスを与える男が現れた。

[感想] ナチズムとヒットラーの組み合わせは直球すぎるが、暗がりから声をかけてくる演出はよかった。

S4x10(111) 魅いられた男 - PRINTER'S DEVIL
[粗筋] 倒産寸前の小さな新聞社。行き詰まった経営者のもとに、初老の敏腕記者が尋ねてくる。彼が記事を書くと、新聞は飛ぶように売れるのだが...

[感想] 経営者は、自分と恋人のことしか心配しておらず、悪魔が書く新聞記事によって犠牲となった人々のことは頓着しない。もし悪魔が取り引きを持ちかけなかったら、ずっと雇いつづけたのだろうか。

S4x11(112) 歴史のかきかえ - NO TIME LIKE THE PAST
[粗筋] タイムマシンを発明した男が、過去の大惨事を防ごうと努力する。

[感想] 直球すぎる。やはり1時間は長い。

S5x03(123) 二万フィートの戦慄 - NIGHTMARE AT 20,000 FEET
[粗筋] 神経質な男が飛行機に乗っていた。窓の外を見ると、怪物が翼に取り付いていた。

[感想] 映画『トワイライトゾーン』第4話の原作。不細工なグレムリンがいい味出している。まさに遊ばれてる感じ。リチャード・マシスンの小説では、本当にグレムリンがいたかどうかは明らかにされない。

感激の山と良識の谷のあいだに

 録画のアップロードは違法であり、許されることではない。しかし現状、『ミステリーゾーン』はビデオもレーザーディスクも、DVDも廃盤になってる。収録されなかったり、放送時のフィルムが紛失したエピソードもある。なので、こうして見ることができたのはありがたかった。

 『ミステリーゾーン』全156話のうち、私が見たのは54話。レーザーディスクの『傑作編Vol.3』を持ってるが、1万5千円もしたので揃えられなかった。まぁ、途中で発売が止まってしまって、どのみちコンプリートは無理だったけど。アメリカではDVD-BOXが売られているのだが、英語だからなぁ。
 と思ったら、チャンネル銀河で再放送していることが判明。誰かチャンネル銀河を見られる人は録画して、私に貸してほしい。

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