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[日記2010年08月27日(金)に思った社会のこと

消えた高齢者問題

消えた高齢者問題

高齢者の所在不明が相次いでいる。

当人が死んだり、あるいは行方不明であっても、家族が届け出を出さないのは、ひとえに年金の不正受給が目当てと思われる。おそらく当人が存命中から年金をちょろまかしていたのだろう。「葬式を出す金がなかった」と、白骨化した親をリュックで持ち運ぶ家族も怖いが、「数十年前から行方不明です」とシラを切る家族も恐ろしい。
当人はいつ、どのように亡くなって、その遺骸はどうなったのだろう? 家族がこっそり処分したのか? 子どもには、なんて説明してるんだろう? ……想像すると怖くなる。

問題の根底にあるのはモラルの欠如。そして年金や戸籍などの制度の不備だ。いま、全国の自治体が100歳以上の高齢者の所在確認を急いでいるが、数十人では済まなかった。65歳以上で調べたら、さらに増えるだろう。
戸籍制度の不備もひどい。170歳とか184歳とか、江戸時代から生きている戸籍が大量に見つかっている。この人たちも平均寿命の計算にカウントされていたんだろうか? 日本は長寿国家じゃなかったのか? それ以前に日本民族の几帳面さや品格はどこへ行ったのか?

これを契機に、国民のデータベース化が推進されるだろう。そして反対する人も出てくる。その主張はこんな感じ。

  • 本籍(出身地)で差別される。
  • 非嫡出子の問題が顕在化する。
  • プライバシーの侵害や情報流出が懸念される。
  • 犯罪履歴や思想がデータベース化され、国による統制が強まる。軍靴の音が聞こえる。

よくよく聞けば一理あるかもしれないが、現状の制度には弊害がありすぎる。反対する人は年金が消えたり、国民の総数がわからなくてもいいと言うのだろうか?

まぁ、合理化が進めば生体認証がないと年金受給ができなくなったり、死亡と同時に電波発信が途絶えて戸籍を削除したりするかもね。『攻殻機動隊』の貴腐老人を思い出す。

戸籍制度は、国民のモラルと、国家の強権によって成り立っていた。いま、その両方が弱くなって、制度が瓦解しつつある。新しい制度を作っても、新たな問題は起こるだろう。

人間社会って、まだまだ成熟してないんだね。
そう思った。

■ついに186歳!文政7年生まれ「戸籍上生存」
(読売新聞 - 08月26日 18:18)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1321651&media_id=20

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