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[日記2010年08月28日(土)に思った社会のこと

ついにバイセンテニアル・マン

ついにバイセンテニアル・マン

長崎で、生きていれば200歳になる戸籍が見つかった。

この男性は1810年(文化7年)生まれ。当時の将軍は徳川家斉で、フランスでは皇帝ナポレオン・ボナパルトが在位していた。生きていれば、この200年でハレー彗星を3回も見ている(1835年、1910年、1986年)。すごいぞ!

──もし生きていたら?
人魚の肉を食べて不老不死になった男が、戸籍制度の改正で存在が露見してしまう……てのは、ないか。戸籍がどうあれ、住民登録がないと生活できない。ずっと不自然な住民登録を使いつづけるのはリスクがありすぎる。
高橋留美子の『人魚』シリーズでは、定住しない(ずっと旅をつづける)ことで住民登録の問題を回避しているが、それはつらかろう。映画『ハイランダー』では、不老不死の男が存在しない子どもに遺産相続させ、その子どもに成り代わることで500年を生き延びている。
ほか、なんかあったかな? 不老不死や吸血鬼を扱ったフィクションは多いが、生活基盤まで言及したものは少ないな。

「200年生きた男」と言えば、アイザック・アシモフのSF小説、『バイセンテニアル・マン』(The Bicentennial Man)。のちに映画化されたときの邦題は『アンドリューNDR114』。自我のあるロボット・アンドリューは、自分が人間だと認めてもらうために世界中をさまよう……という物語なのだが、今回のニュースと対比させると皮肉な感じがする。

あ、攻殻機動隊S.A.C.の第14話『全自動資本主義』なんてのもあった。ある金持ちが、自分の死後も金儲けしつづけるプログラムを走らせたせいで、本人の死に誰も気づかず、ひたすら資産が増えていくってエピソード。
いつか戸籍制度が電子化され、生きてるかどうかが自動判別される社会になるだろう。ぽっくり死んだら役所のランプが消えて、しかるべき手順で遺族への連絡や葬儀、相続が行われるわけだ。孤独死は止めようがないが、遺体がミイラ化したり、年金の不正給付は防止できる。まぁ、そんな社会になっても、仕組みを誤魔化す人や、制度の穴に落ちてしまう人はいるだろうけどさ。

思考メモでした。

■長崎で「200歳」...国定忠治・ショパン誕生
(読売新聞 - 08月27日 18:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1322979&media_id=20

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