日記  2010年11月04日(木) に思った 社会 のこと

アメリカ人は理性的か?

アメリカ人は理性的か?

「アメリカ人はみんな馬鹿ばっかり」

アメリカに留学していたN氏は、そう吐き捨てる。好きで留学したはずだが、帰国後はアンチアメリカを貫いている。覇権国家への嫌悪もあるが、それ以上にアメリカ人の気質に触れたことが大きいそうだ。
N氏によると、多くのアメリカ人は大した努力もせず、「いつか一発当てて大金持ちになる」という夢を死ぬまで捨てきれないそうだ。現実はCMに踊らされ、訴訟に明け暮れ、政府への不満を垂れ流し、高カロリー食品を食いまくるだけ。国際的な視点はカケラもなく、アメリカが世界でいちばん大きな国だと信じている。救いようがない国民性らしい。
N氏がアメリカ留学でどんな経験をしたのか、いつか、じっくり聞いてみたい。

話を聞いていて、「進化論裁判」のことを思い出した。
アメリカの公立学校教育で「進化論(サルが進化して人間になった)だけ教えるのは不公平だ。子どもたちは創造論(神がアダムとイブを創造した)を学ぶ権利がある」と訴えた裁判。
日本人の感覚では馬鹿らしい話だが、反進化論法が成立してしまったから驚きだ。

その後、何度も裁判がやり直され、「教育現場に宗教を持ち込むのはおかしい」という判決が下ると、インテリジェント・デザイン(ID論)が勃興する。すなわち、宇宙や生命を創造したのは「偉大なる知性」であるという論説だが、「神」を「偉大なる知性」に置き換えただけで、その根底に宗教があることは疑いようもない。
しかしアメリカ人の4割近い人がID論を信じており、ブッシュ大統領も「学校で教えるべき」と主張したから、さぁ大変。生徒に「偉大なる知性はだれが作ったの?」と質問されたら、先生はどう答えるだろう?

この論争に、「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」という集団が加わる。彼らは、「ID論における偉大なる知性とは、スパゲッティ・モンスターのことである」「ブッシュ大統領をはじめとするID信者は、スパゲッティ・モンスター教を学校教育に採り入れるために戦ってくれているのだ」と主張する。つまり、ID論を皮肉ったパロディカルト集団である。
教団は、イエスがスパゲティ・モンスターの息子ではないという実験的証拠を見つけたものに賞金を出すと言っている。これは悪魔の証明だから、立証不可能だ。しかし神(偉大なる知性)も立証不可能だから、ID信者がスパゲティ・モンスター教を排除するのは難しい。

進化論がバッシングされる背景には、「アメリカの社会ががこんなに乱れているのは、聖書から離れたせいだ。(進化論に代表される)科学が人間を堕落させている!」という主張があるそうだ。これも日本人の感覚ではヒステリーにしか見えない。

「アメリカは先進国だから、アメリカ人は理性的で、地球のことを考えている」という迷信は、確かにあった。英語を勉強しているときは顕著で、「子どものころから英語をしゃべれるアメリカ人はすごい」と思ったことも、ないわけではない。
まぁ、アメリカ人を馬鹿にして悦に浸っても仕方ない。日本がアメリカにあこがれ、幻滅しているように、アジア諸国も日本にあこがれ、幻滅しているだろうから。

米国人の3分の1以上、幽霊の存在を信じる=調査
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1392607&media_id=52

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