日記  2010年11月09日(火) に思った 政治 のこと

尖閣ビデオ流出から3日後の情報管理、危機管理

尖閣ビデオ流出から3日後の情報管理、危機管理

 尖閣ビデオ流出で、政府は犯人探しに躍起になっている。

 しかし世論は、「よくやった」と犯人を擁護する声が強い。海保にも「犯人を捜さないで」と電話が殺到しているそうだ。ちょっとした英雄だな。仙谷官房長官は「威信を懸けて徹底的に調べる」と息巻いているが、犯人を逮捕したときが正念場になるだろう。厳罰に処すれば、政府への反感が高まるだろうから。

 民主党はずっと政府の情報開示を求めてきた。外交に関する情報でさえ国民の目にさらすべきと訴えてきた。その民主党がビデオを隠し、機密漏洩の罰則強化に乗り出している。すさまじい変わり身だ。
 「外交を民意にそってやれ」とか「機密漏洩を大目に見ろ」とは言わないが、この一件の悪役はどう見ても民主党だ。本来は中国に向くべき敵意まで背負いこんでいる

 8日は衆院予算委員会で、また尖閣ビデオの視聴があった。約44分がYouTubeで見られるのに、6分50秒の要約版を一部議員に見せる意味がわからない。なにを考えてるの?

 今すべきは、ビデオの価値を下げることだろう。映像すべてを公開して、公開を控えていた理由をはっきり語れば、政府への批判もいくぶん和らぐ。「中国を刺激したくなかった」とか「日本の世論を反中に傾けたくなかった」とか、中国におもねる姿勢は納得しがたいが、政権交代したのだから仕方ない。
 問題は、政府がなにを考えているのか、よくわからないところだ。

 なぜ拿捕したのか? なぜ釈放したのか? なぜ証拠を隠すのか? なぜ首相はビデオをすぐ見なかったのか? なぜ流出した今になっても機密扱いするのか?

 情報をしっかり管理するためには、金庫の鍵を増やしても駄目だ
 それに政治家の仕事は、情報のイニシアチブを取ることだろう。その点、小泉純一郎氏はうまかった。国民の耳目を集めたり、あるいは逸らせたり、自由自在だった。
 民主党の方針にはまったく共感できないが、せめてうまくやってほしい。


■6分50秒...衆院予算委で再び尖閣ビデオ視聴
(読売新聞 - 11月08日 19:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1400337&media_id=20

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