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[日記2010年11月23日(火)に思った社会のこと

戦争の原因なんてこんなものかも

戦争の原因なんてこんなものかも

 11月23日午後2時34分ごろ、北朝鮮軍が韓国・延坪島(ヨンピョンド)をいきなり砲撃した。

 ニュースを見たとき、すわ戦争かと身構えた。韓国もすぐ応戦したが、報復の連鎖による戦争勃発を恐れ、強いブレーキがかかったようだ。今は、かろうじて自制できているが、いつ決壊するかわからない。私はニュースを注視した。

 ふと、ニュースのあいまに真逆の情報が紛れ込んでいることに気づく。「双方が砲撃戦」とか「先の攻撃したのは韓国」とか「北朝鮮の警告を無視した米韓の責任」といった見出しで、発信元は中国だった。
 中国は北朝鮮をつぶしたくない。中国が本気で制裁したら、北朝鮮が死んでしまう。だから少しずつ解釈を変えて、米韓に責任転嫁しているのだ。
 中国のわい曲報道を、韓国の新聞社が強く批判している。しかし韓国の新聞社が日本をどう伝えてきたかを考えると、「オマエモナー」と言わざるを得ない。

 インターネット時代では、起こってしまったことを完全に隠蔽したり、わい曲することは難しい。しかし時間が経てば、「当時は反対意見もあった」という事実が残る。そして時間が経てば、わい曲はずっと簡単になる
 考えてみると、恐ろしい話だ。

 実際、どっちが先に砲撃したかはわからない。
 一見、北朝鮮が先制したのは明らかだが、アメリカ軍が演習中に本物の戦争を起こしてしまうのはよくある話。3月の韓国軍艦沈没事件も米韓の合同演習中に起こったし、北朝鮮が攻撃したという明白な証拠は出なかった。
 もちろん、明白な証拠がなくても、戦争は勃発する。湾岸戦争がそうであるように、疑惑だけで十分。「やられる前にやる」が戦争の鉄則なのだから。

 そう考えると、韓国は我慢強い。威嚇や挑発だけでなく、観光客が狙撃されても、潜水艦が撃沈されても、民家が砲撃されても、まだ戦争に踏み切らない。ここまで来ると、「韓国(と米国)は絶対にやり返してこない」と北朝鮮が考えるのも無理はない。
 だとすれば、今回の砲撃戦は北朝鮮が先制したと考えるのが妥当で、「警告を無視した」とか「領海で発砲した」という主張は欺瞞でしかない。

 そして今日から米韓軍事演習が行われる。北朝鮮に配慮して中止したら、それこそ沽券に関わる。互いに引けない舞台が整った。もしここで戦争が勃発したら、その原因はどこまでさかのぼるだろう? いずれにせよ、検証は勝者が決まってからだ

 太平洋戦争も、距離を置いてみるとこんな感じだったかもしれない。日本人の視点では、ハル・ノートが最後通牒であり、戦争はすでにはじまっていた。しかしアメリカ人の視点では、真珠湾攻撃(奇襲)によって突入したことになる。
 そして勝者はアメリカだから、アメリカ人の視点で歴史が整理された。
 考えてみると、恐ろしい話だ。


韓国が先に砲撃? 中国メディアのわい曲進む
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1419360&media_id=56

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