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[日記2011年01月13日(木)に思った社会のこと

タイガーマスク・シンドローム

タイガーマスク・シンドローム

 恵まれない子どもたちに匿名で寄付する「タイガー運動」が、社会現象になってきている。

 12日には全国で280件以上の贈り物が確認されている。送り主の名前や贈り物の内容はまちまちだが、昨年末の「第1号」にちなんで、タイガー運動などと呼ばれている。施設への寄付は以前からあったけど、往年の覆面ヒーローを名乗ったことで世間の耳目を集めた。
 「モノをあげるだけでなく、問題と向き合え」とか、「受け取り側も戸惑う」とか、難癖つけてもしょうがない。爆弾入りのランドセルが贈られないかぎり、温かい目で見守っていきたい。

 しかし現象そのものには興味がある。
 つまるところ、これは善意の模倣犯だ。模倣犯は英語で「Copycat」だから、「Copytiger」と言ったところか。『攻殻機動隊』の笑い男事件──スタンド・アローン・コンプレックスを彷彿させる。美談なので、今後もつづいてほしいが、世間の注目度が下がったら一気に終息するかもしれない

 ヒーロー像が確立されれば、タイガーマスク・シンドロームは定着するかもしれない。
 第一号が名乗りに「伊達直人」を選んだのはいいセンスだったが、あいにく古すぎた。おかげで、「星飛雄馬」や「矢吹丈」、「アンパンマン」、「坂本龍馬」といった亜種が出てきてしまった。
 (漫画における)タイガーマスクの正体は、伊達直人。(現実に贈り物をする)伊達直人の正体は、不特定多数……。善行することで自分もヒーローになれるとしたら、これほど興奮することはない
 より多くの人がイメージできるヒーロー像が求められる。

 やがて、もっと過激なヒーローが出てくるかもね。法がおよばぬ悪を独断で裁く……。この方向だと、快傑ズバットやアクメツになってしまう。ちょっとマイナーか。

 社会現象のうち、もっとも過激なものは「革命」である。日本の閉塞感は強く、年間の自殺者も13連続で3万人を超えている。革命の下地はできているが、暴動は日本人の気質に合わない。それより、覆面ヒーローの方が合致する。
 匿名の善意は定着してほしいが、暴走しないことを祈りたい。

「タイガー」社会現象の様相
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1466014&media_id=2

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