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[日記2011年08月31日(水)に思った社会のこと

[報道・教養] 歴史秘話ヒストリア「地震の神様 命を守る闘い~関東大震災を予知した男 今村明恒」 / 自分の稲むらに火をつける勇気

[報道・教養] 歴史秘話ヒストリア「地震の神様 命を守る闘い~関東大震災を予知した男 今村明恒」 / 自分の稲むらに火をつける勇気

歴史秘話ヒストリア「地震の神様 命を守る闘い~関東大震災を予知した男 今村明恒」を見た。

「地震の予知なんて、いい加減な話だな」と思っていたが、とんでもない。これほど偉い先生が日本にいたなんて。その知恵が、精神が、指示が、いまに残っている。番組を見ながら、泣きそうになった。

今村明恒 (1870 - 1948)
  • 無給で地震を研究し、地震学の基礎を築く。
  • 関東に大きな震災が来ると予知するが、世間から"ほら吹き"と呼ばれる。
  • 関東大震災(1923)が発生。
  • 一転、"地震の神様"と呼ばれ人気者となる。
  • 次の地震に備えるべく防災を訴えるが、戦争によって後回しにされる。
  • 自費で地震計を設置したり、各地で講演する。
  • 戦争が終わって、地震計の修復を嘆願した翌年、南海大地震(1946)が発生。
  • 1948年、永眠。

役に立つ研究を

現在の地震学者が、今村先生の「目覚め」を解説していた。その学者さんもたくさんの科学論文を書いていたが、阪神・淡路大震災(1995)の防災に役に立たなかった。地震学者の研究は、防災の役に立たなければならない。
関東大震災を経験した今村先生の決意がしのばれる。

稲むらの火

世間の蒙昧さは度し難い。地震発生の直後は神妙になるが、わずか数年で忘れてしまう。そこで今村先生は、『稲むらの火』という昔話を教科書に載せてもらう。津波の危機を知らせるため、刈り取ったばかりの稲村に火をつける五兵衛の姿は、今村先生のイメージと重なる。
『稲むらの火』は、現代の教科書にも載せるべきだろう。

かしこい生き方

今村先生は2つの大震災を予知しながら、適切な防災ができなかった。私財をなげうって研究したり、啓蒙活動を行ったのに。どうせ失敗するなら、なにもしない方がいいのか? 「防災なんて不要」と断じる政治家の方が、より多く稼いでいたであろうことを思うと、やるせない気持ちになる。
それでも自分の稲むらに火をつけるべきなんだろうか?

人間の知恵は、地震のスパンに堪えられるか?

東日本大震災が起こったことで、いま、世間は神妙になっている。しかし次の大震災が、自分が生きているうちに起こるとはかぎらない。数十年後まで、緊張感を保っていられるだろうか? どうすれば子どもや孫に、防災の知恵を伝えられるだろうか?
震源地に原発を作るような愚は、もう犯さないでほしい。

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