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[報道・教養] NHKスペシャル|孤立集落 どっこい生きる / 政府の価値は?

[報道・教養] NHKスペシャル|孤立集落 どっこい生きる / 政府の価値は?

NHKスペシャル「孤立集落 どっこい生きる」を見て、いろいろショックを受けた。

NHKスペシャル 孤立集落 どっこい生きる

総合テレビ 2011年11月6日(日) 午後9時00分~9時58分
http://www.nhk.or.jp/special/onair/111106.html

ここでいう「孤立集落」とは、宮城県にある馬場中山集落のこと。100世帯200人ほどの小さな集落だ。東日本大震災による津波で道路とライフラインが破壊され、陸の孤島になった。
現在、物理的に孤立していないが、行政的には孤立している。政府に見捨てられたような状況で、住民たちが自助努力で復興しているからだ。

馬場中山集落の結束は強かった。被災後、住民たちは身を寄せ合い、力を合わせて窮地を脱する。しかし本当の危機は、そのあとだった。行政による支援が滞り、集落は存亡の危機に瀕した。そこで住民たちは自力でインフラを整備し、復興基地を設営する。
住民たちは、自分たちの状況や作業をホームページに掲載し、ボランティアの支援を募った。全国各地から支援物資が届き、作業が進んでいく。

ワカメの養殖を再開しなければ、ここで暮らしていくことはできない。海底の様子を調べ、船を引き上げ、計画を立てる。どうしても船が必要だが、ブローカーが中古船を買い占めたことで、手に入りにくくなっていた。住民たちは情報収集し、遠隔地を訪れ、ようやく一艘の船を確保する。

ちょうど政治が「菅降ろし」で大騒ぎしていたころだ。

もうね、情けなくなってしまった。行政はなにをやっていたんだ? 中古市場の規制くらいできなかったのかね。仮設住宅も問題だ。被災者を強制移住させれば、地域は崩壊するしかない。大量の生活保護世帯を作るだけだ。現地に踏みとどまって、すぐやらなければならないことがあって、政府はそれを支援すべきだった。

番組を見てると、政府の存在意義について考えてしまう。

馬場中山集落のような結束があれば、政府に依るべきものは少ない。自助(自分にできることをやる)、扶助(仲間が助け合う)があって、はじめて公助(公的機関が支援する)が成り立つのだ。近代、日本は中央集権型の国家体制に移行し、住民相互のつながりは薄れた。結果、自助、扶助より、公助に依存する社会が形成されたわけだが、これはあるべき姿じゃない。

政府の長所もいっぱいあるが、最近は短所ばかり目立つ。巨額の借金をこさえ、原発もコントロールできない政府に存在意義はない。そして、そんな政府に依存する国民にも。

独立とは、自分にて自分の身を支配し、他に拠りすがる心なきをいふう。
自ら物事の理非を弁別して処置を誤ることなき者は、他人の知恵に依らざる独立なり。
自ら心身を労して私立の活計をなす者は、他人の財に依らざる独立なり。
──福沢諭吉「学問のすすめ」第三編より

馬場中山集落は独立集落だった。

NHK特番「どっこい生きる」を視聴中の馬場中山の人たち

# 自分たちの特集を笑いながら見ているところがいいね。

馬場中山地区ホームページ(東日本大震災より復興を目指す南三陸町のコミュニティー)

# 特別映像(津波ネコのレポート)は必見。
http://babanakayama.client.jp/

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