日記  2013年04月08日(月) に思った 科技 のこと

ドリームマシンは私の夢を明らかにするか

ドリームマシンは私の夢を明らかにするか

 他人の夢を見る技術が開発されたらしい。

睡眠中のfMRIスキャンから夢の内容を解読する技術、ATRの研究者が発表 - Engadget Japanese

 fMRI スキャナで睡眠中の脳波と、そのとき見ていた夢のパターンを照合して、いわば夢の翻訳ソフト(デコーダ)を構築したわけだ。現時点で翻訳できるのは、「女性、男性、自動車、本、食べ物」など約20の物体のみ。つまり単語だけ。女性と、自動車と、本で、どんな冒険をしたかはわからない。

 もちろん、フロイト的な夢判断もできない。夢は、抑圧された意識の発露だが、倫理観によって検閲される。たとえば夢に「拳銃」が出てきても、見た人が若者か、軍人か、ゲーム開発者かによって意味は変わる。

 できないことばかりだが、将来的には精神分析の役に立つかもしれない。たとえば、まったく異なる夢を見たデータがあるのに、患者が「変化ありません」と言えば、なにか言いたくない要素が含まれていると推測できる。
 夢は思い出したり、話すときも検閲されるから、分析しづらかったが、もしRawデータを取得できれば、飛躍的に発達するかもしれない。

夢見る不確定性原理

 私は他人の夢より、自分の夢を見てみたい。
 覚醒した時点で夢は書き換えられてしまうから、自分自身でさえ、どんな夢を見てかわからない。まぁ、Rawデータを見せられても、覚醒した脳では混乱するだけかもね。

 ぼけた頭でないと見られず、ぼけた頭では解析できない。
 不確定性原理のようだ。

映画の話

 ドリームマシンといえば、まっさきに思い出すのは『トータル・リコール』(1990)(2010)だが、あれは夢を見せる装置であって、VRに近い。
 『インセプション』(2010)は、他人の夢に潜入しているが、観測者も夢に取り込まれるため、正確な分析はできない。虚無(limbo)という設定もファンタジー色が強い。しかし「夢を共有する」というアイデアは素晴らしかった。
 『ザ・セル』(2000)は、夢ではなく他人の精神世界に潜入するが、表現的には夢そのもの。夢枕獏の『サイコ・ダイバー』シリーズを思い出す。しかしストーリーは弱かった。
 機械を使わない夢への侵入なら、『ドリームハンター麗夢』(1985)や『悪夢探偵』(2007)が挙げられるかな。

 他人の夢をのぞき見る話は、あんがい少なかった。

 研究が進めば、インスピレーションが生まれ、新しい切り口の作品が出てくるかもしれない。

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