日記  2013年04月17日(水) に思った 経済 のこと

ジェネリックの試練

ジェネリックの試練

 先日、「ジェネリック家電」という言葉をニュースで見かけた。

 特許が切れた医薬品を、後発メーカーが同じ成分で作った薬を、「ジェネリック医薬品」と呼ぶ。効き目は同じなのに価格が安いので、とても人気がある。ここから派生して、有名ブランドでないメーカーが作った、有名ブランドと同じ機能を持ちながら価格の安い製品を、「ジェネリック家電」と呼ぶそうだ。

どうして先発メーカーは高いのか?

 作り方が解明され、あまり進化していない家電(扇風機やオーブン、ドライヤー、洗濯機など)は、後発メーカーでも先発メーカーに負けない製品を作れてしまうらしい。
 それはいいけど、なぜ価格に差が出るのか?
 要するに先発メーカー(有名ブランド)は、安いモノを高く売っていたわけだ。
 ボッタクリじゃん!

 しかし有名ブランドはのきなみ赤字で、ちっとも儲かっていない。価格を下げればジェネリック家電を一掃できるのに、なぜできない? それは無駄な人材や設備を削減できないからだろう。

 そういえばシャープの「プラズマクラスター」は効果がなかったらしい。多額の宣伝費をかけながら、製品はちっとも進化しないため、イメージを売る世界に入っていたようだ。
 ウソではないが意味のないキャッチコピーは、たぶん、多いんだろうな。
 無駄な、そして有害なコストだ。

 クチコミが発達し、マスメディアで宣伝する必要性は激減している。いいものは黙っていても売れる時代だ。言い換えると、テレビでばんばんCMを流すところは、バカ相手の商売をしているわけだ。バカは商品をよく見ないから。

賢者の買い物

 機能が同じなら、価格が安い方を選ぶのは当たり前。賢者でなくてもそうする。ところが実際に売り場に行くと、よく知らないメーカーの製品を買うのは抵抗がある。中国産、韓国産なら、なおさらだ。

「不良品をつかまされるんじゃないか?」
「見えない欠陥があるんじゃないか?」
「大切なところが手抜きされているかも?」

 そんな疑念がつきまとうが、有名ブランドを無条件で信じるのも愚かしい。

 つまりあれだ。失敗したときに、
「有名ブランドだから大丈夫だと思った」
 と言い訳するために、高いカネを払っているのだ。
 くそっ、企業が仕事をしない有名代理店に発注する気持ちがわかったぜ。

安かろう、悪くなかろう

 機能と価格が同じなら、信頼できるメーカーを選ぶ。やがて消費者はイメージだけを追い、商品を見なくなる。価格に差が付いても、「有名ブランドは作りがしっかりしている」とか、「やっぱり国産を買うべき」とか、わけのわからない理由で天秤を傾けてしまう。

 若い世代はブランドの呪縛がないから、安いものを迷わず買えるらしい。そしてCMを信じる中年を、バカだと思っているとか。

 そのとおり。中年はテレビに洗脳されている。

 テレビを見なくなっても、テレビで話題にされたかどうかを、重要な判断基準にしている。みんなが選ぶモノならまちがいないと思ってる。考えなくていい時代は終わったのに、まだ頭を切り換えられない。

 家電だけじゃない。家具も、食品も、政党も、イメージで選ぶ時代は終わった。

 相手をよく見て、よく考えて、選ばなければ。

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