日記  2013年04月24日(水) に思った 科技 のこと

Googleストリートビューは旅行者を増やすか

Googleストリートビューは旅行者を増やすか

 Googleストリートビューのコンテンツが一気に拡充した。

 2月にグランドキャニオンが登録され、3月は世界七大陸最高峰のうち、アコンカグア(南米)、キリマンジャロ(アフリカ)、エルブルス山(欧州)の山頂、及び、エベレストのベースキャンプ(アジア)が登録された。
 ギャラリーを見に行くと、軽いショックを受ける。写真と思われた風景が動き、矢印に沿って歩けるのだ。まるで魔法の本、あるいはSFのようだ。この技術に驚かない人は、こころが乾いているよ。

 歩きながら全方位を撮影できるバックパック式カメラ機材「Trekker(トレッカー)」の開発がブレイクスルーになったようだ。撮影風景を記録した動画もあって、これまた感動的だ。

Explore the Grand Canyon with Google Maps

富士山頂の思い出

 キリマンジャロやエベレストなどもすごいが、個人的にショックを受けたのは、富士山頂と屋久島までのルートだ。
 富士山はご来光を見るために登ったけど、ゆっくりしすぎてタイミングを逃している。リトライするか迷っていたが、あっけなくGoogleストリートビューで見られてしまった。もちろん、ご来光の写真はたくさん見ているが、なんとなく悔しい。自分が苦労して登って、たどり着けなかった景色を、みんな簡単に見ちゃうんだな。

Googleストリートビュー
※経験済みのビュー

屋久島のまだ見ぬ世界

 いつか行ってみたいと思っていた屋久島も、あっさり疑似体験できてしまった。長い長い道のりを、クリックしながら進んでいく。こんなに長いのか、こんなに険しいのか、こんな景色が見えるのか、ここを曲がるとこうなるのか。写真や動画でわからなかったことがわかる。くそっ、これじゃ、旅行しなくていいじゃないか!

Googleストリートビュー
※未経験のビュー

旅する目的は?

 旅の目的は「そこへ行く」ことだ。そこに行って、何枚か写真を撮れば満足する。そこで「なにかする」ことが目的なら、それは出張──用事を果たすための移動になる。
 写真で見た情景でも、自分の目で見るとちがう。写真のフレームに収まらなかった周辺状況が、旅の醍醐味と言えるかもしれない。

 Googleストリートビューで、旅の醍醐味を代用できるわけじゃないが、現地の様子がここまで手軽に見えてしまうと、なんというか、切ないものを感じる。

 旅の醍醐味は、なかなか人と共有しづらいものだったが、技術革新によって考え方、受け止め方が変わってきている。それでも人は、旅に出るのだろうか。ネットに書いてあったことを確かめるために? うーん。

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