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[日記2013年09月19日(木)に思った娯楽のこと

[ゲーム] これぞ究極 / Cookie Clicker

[ゲーム] これぞ究極 / Cookie Clicker

 すべてのゲームから演出を省くと、「Cookie Clicker」になるのかもしれない。

 いまネットで注目を集めている「Cookie Clicker」で遊んでみた。
 フランス人が作った無料のブラウザゲームで、FLASH不要、登録不要で、すぐはじめられる。現在のバージョンは1.036。おもしろい。そして哲学的な気持ちになる。

強い中毒性

 すべて英語だが、5分やれば「どういうものか」わかる。ひたすらクッキーを増やすだけのゲーム。クッキーでクッキーを焼く施設を買うところが絶妙だ。序盤はかったるいけど、cps(Cookies per second = 1秒間に焼けるクッキーの枚数) が4,000を越えたあたりから夢中になる。

 どんどんアップグレードして、実績を解除する。
 たまにゴールデンクッキーが表示されるから、ウィンドウから目が離せない。
 楽しい。なにが楽しいのかわからないけど、楽しい。

強い虚無感

 が、100,000,000 cps (1億)を越えたあたりで虚無感に襲われる。すでに数十兆のクッキーを焼いたけど、それでなんになる? このゲームはどこでやめればいいのか?
 Cookie Clicker にゴールはない。すべての実績を解除すれば区切りになるが、そのために必要な時間がどのくらいになるか、検討もつかない。
 いっそ、すべてを捨てて最初からやり直そうか? 恐ろしいことに、そういう実績もある。

Nihilism 1,000,000,000,000,000枚以上クッキーを焼いてからゲームをリセットする

 この世のすべてを手に入れた王様が狂気に駆られ、世界を破壊する気持ちがわかったような気がする。

暴かれた本質

 クッキーを焼くことに意味がないなら、RPGのレベルやレースの順位、アクションスコアにも意味はない。くっだらない「クッキー鉱山」や「タイムマシン」、「反物質コンデンサ」といった施設は、「ムラマサブレード」や「君主の聖衣」、「ティルトウェイトの呪文」といった要素の置き換えだ。

 意味のないステイタスを上昇させ、興奮し、虚無に至る。
 Cookie Clicker にゲームのすべてがある。

Cokkie Clicker以降

 Cookie Clicker はファンイラストやフィギュアまで作られているけど、まぁ、すぐ下火になるだろう。しかし私はCookie Clicker を忘れない。やつは大事なものを盗んでいった。今日以降、私はゲームをやるたびに思うだろう。

 あぁ、これはクッキーなんだ、と。

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