日記  2014年01月23日(木) に思った 娯楽 のこと

犬を飼ってオンリーワン、猫を飼ってワンオブゼム

犬を飼ってオンリーワン、猫を飼ってワンオブゼム

 猫は飼い主を識別してるんだろうか?

 2010年の冬、実家が旅行するので留守番した。つまり猫の世話をしにいったわけだが、猫はいつもの飼い主がいないことも、見知らぬ私が食事を用意することも気にせず、のーびのび過ごしていた。

「ん? きみは新しい下僕かね? 早く食事にしてくれ」

 と言わんばかりの態度。ふてぶてしい。
 人間が猫を飼っているのではなく、猫を世話するために人間がいるような気持ちになった。

 実際、実家の人たちは年々、猫に気遣うようになった。猫が寒くないよう、暑くないよう、怖がらないよう、退屈しないよう注意して、そのため人間の生活が犠牲になることもいとわない。
 おかしい。まるで猫に調教されているようだ。

 子どものころ、私は犬を飼っていた。犬は飼い主をきっちり識別し、忠義を尽くす。犬にとって飼い主はオンリーワンなのだ。だから飼い主も、自分にしかできない責務を果たそうとする。それが人間とペットの関係だと思っていた。

 だが、猫はちがう。猫にとって飼い主はワンオブゼム。いくらでも替えがいる下僕の1人でしかない。それでいいのか? いいはずがない。

 しかし考えようによっては、ワンオブゼムとして扱われることも喜びかもしれない。
 とかく現代は個性が偏重されるが、人間はそれほど特別な存在になれない。猫の飼い主は、猫にぞんざいに扱われることで、自分が取るに足らない存在であることを再認識し、従属する喜びを見出すのかもしれない。追い詰められたSEが、「私は歯車になりたい」とつぶやくように。

 ということを猫の飼い主に尋ねてみたが、

「いや、なにも考えてないです。
 猫がいて、ぼくがいて、ハッピー、みたいな?」

 とのこと。
 猫の飼い主は、知能低下フィールドの影響を受けているのかもしれない。

※写真は実家のチャチャ。
※以前はこんなピンと身体を伸ばすことはなかった。
※イエネコは、ふつうの猫とは異なる生き物かもしれない。

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