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[日記2014年05月30日(金)に思った娯楽のこと

甥っ子と終わらないゲーム

甥っ子と終わらないゲーム

「あんたはゲームをちっとも終わらせないじゃない」

 実家に帰ると、私の妹が甥っ子を叱っていた。iPadのゲームで遊んでばかりで宿題をしていないと言いたいようだ。私は異議を唱えた。

「そもそも終わりのあるゲームが入ってないじゃないか」

 妹はケチなので、アプリに金を払ったことがない。iPadで遊べる無料ゲームはたくさんあるが、どれもソーシャルゲームだから終わりがない。「ここから先は有料です」と区切るデモ版も、近ごろは珍しくなった。

 無料ゲームは、飽きるまで遊ぶもの。だから飽きて放置するのは正しい遊び方だろう。

「そういうことじゃないの!」

 妹は耳を貸さない。
 そもそも自分の息子がどんなゲームをやっているのか、把握していないのだ。

はじまらないゲーム

 甥っ子は小学3年生。まだGoogle検索して攻略サイトを見つけることはできない。そのわりにゲームのことを知っているのは、YouTubeやニコニコ動画を見ているせいだろう。
 しかし動画で見たことを実践するにも知恵がいる。
 結局、甥っ子は遊び方をしっかり理解できておらず、ごく簡単な操作を繰り返すだけだった。

 たとえば「にゃんこ大戦争」では、戦闘に勝利する操作はできないから、毎日ログインしてスタンプをもらうだけ。ほかのゲームでも、○時間ごとに作物を収穫したり、ポイントを使い切るだけ。だから晩飯や宿題の最中でも、「ちょっと作業する」といってiPadを起動するわけだ。

 あまり・・・ほほえましい状況ではない。

 妹は「ゲームを終わらせない」と怒るが、私は「ゲームがはじまっていない」ことを憂いる。大人がいっしょに遊んでやらないと、ゲームの醍醐味も、くだらなさも理解されない。

終わらないゲーム

 私は「終わりのあるゲーム」が好きだ。クリアしても、気に入れば何周もする。何周したかで、ゲームに打ち込んだ気持ちが比較できる。くだらないゲームでも、クリアすれば気持ちの整理がつく。ゲームの評価はいたってシンプルだ。

 しかし甥っ子の未来に待っているのは、「終わりのないゲーム」ばかりだろう。無料といいつつ、こっそり課金するかもしれない。お金を払うことでゲームの醍醐味を失うこともある。ムードにあおられ、絶望的な確率に挑むかもしれない。注意すべきことは多い。

 それこそ大人が導いてやるべき世界だが、妹はゲームにも、世の中の仕組みに興味がない。このままでは、甥っ子は猿のようにボタンを押すだけゲームを楽しむようになる。いかんなぁ。

 時代の変化は早くて大きい。
 自分の子ども時代を振り返り、繰り返すべきことと、そうでないことがある。

 いろいろ大変だよな。

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