日記  2014年07月19日(土) に思った 社会 のこと

インプラント型トラッキング・デバイスの未来

インプラント型トラッキング・デバイスの未来

 「あなたの運転をスパイさせるなら、保険料を値引きしますよ」というサービスがはじまった。

 アメリカのプログレッシブという保険会社は、自動車保険加入者に「スナップショット」というトラッキング・デバイスを郵送する。これを取り付けると、ドライバーがどのくらいの時間、どのくらいの距離、どのように運転したかが記録され、ワイヤレスで保険会社に送信される。運転を監視されるのは気持ち悪いが、安全運転する人だと証明されれば、保険料が15~30%も安くなるそうだ。

 現在、取り付けに同意したドライバーは200万人にすぎないが、この200万人は優良運転者なんだろうな。

やましいことがないなら便利?

 保険は確率計算で成り立つから、運転データをより多く、より正しく、より頻繁に提供すれば、最適化できる。しかし現状はドライバーの口頭申告を信じるしかない。当然、うそをつく人もいるから、大幅な値引きはできない。

 トラッキング・デバイスがあれば、このあたりが自動化される。安全運転する人は気にならない。逆に装着することで、安全運転を心がける効果もあるだろう。

 こうした監視アイテムに拒絶反応を示す人は多いが、納得した人だけ装着するなら問題ない。しかし、

 トラッキング・デバイスを装着しない = 安全運転しない = 保険料が高くなる

 という図式が定着したら、全員が装着せざるを得なくなる。

想定される取引

 7月9日、ベネッセの個人情報が流出し、17日にSEが逮捕された。今後、ベネッセだけでなく、あらゆる企業でセキュリティが見直されるだろう。そんな中で、トラッキング・デバイスを体内に埋め込むことが検討されるのではないかと考えてみた。

 インプラント型のトラッキング・デバイスは技術的に可能だ。多くの人は、自分の行動を監視されたくないだろうが、たとえば、

もしトラッキング・デバイスを体内に埋め込むことに同意したら、きみを信頼し、SEとして雇用しよう

 と言われたら、どうする? やましいことがなければ、監視されて困ることはない? どのみち受諾するSEが出てきたら、対向するしかない。

 トラッキング・デバイスを拒否する = 犯罪予備軍 = 雇用(信用)されず

 という図式が定着したら、全員が装着せざるを得なくなる。

 監視されるのは気持ち悪いが、経済的メリットがあれば揺らぐ。常識やモラルは証明できないが、トラッキング・デバイスの埋め込みはわかりやすい。なにより便利かもしれない。

 現代人のスマホのように、体内トラッキング・デバイスが標準装備になる時代が来るかもなぁ。

※トラッキング・デバイスを取り除くのに苦労している人の図(「トータル・リコール」より)

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