日記  2014年08月03日(日) に思った 経済 のこと

すき家の成功体験って、なんなの?

すき家の成功体験って、なんなの?

 7月31日、すき家の労働環境について、第三者委員会が「調査報告書」を公表した。

 平均残業時間は109時間、24時間連続勤務など、『蟹工船』や『女工哀史』のような違法就労の実態が明らかになった。驚くのは、これが外界から隔離されたタコツボではなく、私たちの身近も身近──街を歩けば必ず見かけるファストフード店で起こったことだ。

 すき家のアルバイト、非正規雇用の人たちは、なぜ命令に逃げなかったのだろう? ちゃんとした教育を受け、転職の自由があって、家族や友人に相談できたはずなのに。暴力を振るったり、薬物を使った形跡はないが、ただ精神的にプレッシャーを与えるだけで、ここまで人間を使役できるんだろうか?
 全国2,000店舗でやれたんだから、属人的な問題じゃない。なにかしらテクニックがあるんだろうな。すき家は牛丼ではなく、従業員を使役するテクニックを売るべきだった。

成功体験?

 小川会長は「成功体験を体の中にもった幹部の意識は変えられなかった」と弁明したが、どんな成功体験だったのか? 法令違反を成功体験にしちゃダメだろう。

 さらに小川会長は、ブラック企業という批判は「レッテル貼り」だと反発し、まじめにやってる社員を守る姿勢を見せた。
 ブラック企業の定義はともかく、法令違反を指摘されてなお、レッテル貼りだと言えちゃう神経がすごい。やっぱ、ちがうわぁ。

履歴を知ると、怖さ倍増

 ゼンショー会長、小川賢太郎氏の履歴もおもしろい。
 東京大学に進学するも、70年安保に身を投じ、社会主義革命を目指す。しかし挫折し、資本主義を受け入れ、吉野家に入社。ノウハウを身につけ、独立。古巣の吉野家を徹底的に追い詰め、また従業員も徹底的に絞りつくしたわけだ。

 なんというか、勇者のつもりで戦っていたら、魔王になっちゃったタイプかね。マゾがサドに転向したら、死ぬ寸前までやっちゃうって話を思い出した。コワイコワイ。

 繰り返すけど、これは私たちの身近で起こったことだ。ネットで話題になり、マスコミも報道したが、なお止められなかったし、いまなお止まっていない。これから止まるかも不明だ。

 すき家は特殊な会社かもしれないが、似たようなことはどこでも起こっているんだろうなぁ。権利を保証して、監督署を作って、教育を施しても、なお隷属してしまう。あるいは、隷属させるテクニックを見つけてしまう。どうすりゃいいんだろう。

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