日記  2014年10月19日(日) に思った 社会 のこと

テレビは安楽死を推奨したいようだ

テレビは安楽死を推奨したいようだ

 テレビをつけたら、脳腫瘍のため安楽死を宣言した女性の話が紹介されていた。

29歳末期がん患者の女性がネット上で「安楽死」を公表

末期の脳腫瘍と診断された女性が、安楽死が合法化されているオレゴン州に移住し、「11月1日に安楽死する」と公表した。ソーシャルメディアでは、「自殺を許容し、美化している」との批判や、「計画的に穏やかに死を迎えるのは当然の権利」との支持が交錯し、「死ぬ権利」をめぐる議論が活発化している。

 テレビでは彼女の氏名、映像とメッセージ、家族が同意していることが紹介され、安楽死が許容されている国や州の地図が映しだされた。

 一方で、脳腫瘍がどういう病気で、どんな末期を迎えるのか、診断ミス、判断ミスの恐れ、奇跡的に治療法が見つかる可能性といった情報はなかった。
 コメンテイターは「賛否両論ですね」と言うだけで、ウェルテル効果(マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象)への言及すらない。

 限られた時間で議論するのは無理だとしても、「1人の人間がこれから死のうとしています。では次のコーナー」と流してしまうのはあんまりだ。

 また賛否両論と言いながら、否定意見──自殺を美化する報道によって、安易に追従する人が増える──を無視しているところもおぞましい。「自殺を予防する自殺事例報道のあり方」に照らせば、彼女の映像やメッセージを流すのは禁止事項のはずだ。

 テレビはネタを振るだけで、議論を深める気はさらさらない。

 いや、そうじゃない。

 テレビ局は、安易に安楽死する人を増やしたいのだ。だから彼女を美化し、安楽死できる国を紹介した。そうとしか思えない。

 テレビ、怖いわ。

# 注:
# 私は安楽死に肯定的だが、安易な自殺は食い止めたい。
# 明瞭な線引きはできないから、安直な結論には首を傾げる。



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