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銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)
タイトル通り、ややこしいエピソード
ヤンの声は最初は戸惑ったものの、やがて慣れた。本エピソードで描かれるのが「若き日のヤン」という設定も幸いしたと思う。これはこれで悪くない。
しかしストーリーは難解だ。ヤンの活躍はあまりなく、肩すかしを食らった感じ。アシュビー提督はおもしろいキャラだけど、回想シーンだけの登場なので、魅力も半減する。ヤンではなく、アッテンボローに調査させればおもしろかったかもしれない。
いまいち主人公になれなかったヤンだけど、そもそも彼は歴史家志望だから、これが本来の姿なのかもしれないね。
銀河英雄伝説外伝 第3次ティアマト会戦
とりあえず歴史の間隙を埋めた感じ
これまでの外伝とちがって、歴史イベントを描いただけのエピソード。これといったテーマもなく、淡々と物語は進んでいく。唯一高揚感が得られるのは、新造戦艦ブリュンヒルトが下賜されるシーン。ナレーションの説明によって、その価値が高まる。ラインハルトは終生、ブリュンヒルトとともに戦場を駆けめぐったのだから、この出会いの意義は大きい。
ブリュンヒルトの艦内を案内してほしかったなぁ。
銀河英雄伝説外伝 奪還者
あるものをうまーく組み合わせている
イゼルローン回廊、フェザーン回廊、ヘルクスハイマー伯爵、軍の試作兵器。すでにあるものをうまく組み合わせて、それぞれを掘り下げてくれたのはうれしい。これでまた『銀英伝』の世界に深みが増したと思う。
アイゼナッハとラインハルトのやりとりも秀逸だった。地味だけど、切れ者同士にしかできない無言のコンビネーションに興奮した。かっこいいぜ。
さておき、同盟側に落ち延びた2人はその後、どんな人生を送ったのだろう? あのツンデレ娘が成長した姿などを想像してみると、なかなか楽しい。
銀河英雄伝説外伝 決闘者
ラインハルトの欠点(猪突猛進)がたっぷり発揮されるシリーズ
まぁ、人の話を聞くようじゃ英雄になれないから、このくらい無鉄砲な性格もリアルかもしれない。とはいえ、こんなどうでもいい決闘に身命を預けるのは愚かしい。憤りさえ覚える。他人である私でさえそうなのだから、キルヒアイスの心労たるや想像を絶するよ。
こうした英雄の愚かさを描くシリーズかと思いきや、毎度おなじみの陰謀ものだったので、いささか興ざめした。
あまり得るもののないシリーズだった。
銀河英雄伝説外伝 叛乱者
独立した作品としても通用する完成度
これまでの外伝は、キャラの初期配置でおおよその展開が読めた。しかし本作は、そうした予定調和を吹き飛ばす展開を見せる。『クリムゾン・タイド』に似た状況だが、本作の方が奥が深い。
また本作では、ラインハルトの指揮官としての才覚が披露される。
ただ頭がいいだけではない。部下たちの信頼を得て、その力を引き出す人間性や、極限状況においても平静を失わず、進むべき道を示せる度胸がすごい。
こんな指揮官のために働きたい。
ラインハルト艦隊の強さも納得できるよ。
いやはや、おもしろかった。
数ある外伝の中で、本作がもっともおもしろかった。
銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光
あっちこっちにスポットライトが当たる中編
今回は中編。帝国と同盟の両陣営が描かれるので、なんとも忙しい。そのくせ、どちらも戦争の趨勢を決められないので、なんとももどかしい。まぁ、大将や提督になるまえの外伝だから、我慢するしかないか。
それはそれとして、同時並行に描かれるキャラが多すぎる。中編を通して存在感を醸し出すのはシェーンコップだが、彼が主人公というほどの扱いではない。悪役リューネベルクも半端で、あんまり楽しめなかった。
ラストで、ボケ老人(グリンメルスハウゼン中将)がラインハルトにエールを送るのはおもしろかった。戦争の才能はないが、人を見る目は確かだったのね。
銀河英雄伝説外伝 汚名
キルヒアイスは本当に“いいひと”なんだな
今回はキルヒアイスが主役。ラインハルト抜きのキルヒアイスは、いいひと過ぎて物足りない。ラインハルトに見せるちょっとした意地の悪さ(毒)が、キルヒアイスの人間性に奥行きを持たせていたことがわかる。
本編のストーリーとは関係ないが、キルヒアイスはどんな恋愛をするのだろうと思った。まぁ、アンネローゼに対する態度がその答えなのだが、実際に恋人同士になったとき、キルヒアイスの純粋さは相手を追いつめてしまいそうな気がする(アンネローゼなら大丈夫か?)。
てなことを考えていたら、見終えていた。
なので本編に関する感想はあまりない。
銀河英雄伝説外伝 朝の夢、夜の歌
これまたちがった味わいの『銀英伝』
今回は探偵もの。スペースオペラには似合わない題材ではあるが、それなりにおもしろかった。事件そのものや、その背後にある貴族社会の腐敗にはあまり興味はない。それよりも、在りし日のラインハルトとキルヒアイスのやりとりがおもしろい。『わが征くは星の大海』で脳に刷り込まれるキルヒアイスの忠犬ぶりだが、正伝で描かれた期間は少ないんだよね。
さておき、この学校の生徒たちは生涯、この事件のことを思い出すだろう。
「自分が幼年学校のころ、皇帝が事件を解決してくれたんだ」って。
まさに伝説のようなエピソードだ。
銀河英雄伝説外伝 白銀の谷
はじまりはみんな小さいが・・・
コンセプトがいいね。ラインハルトは正伝スタート時すでに大将だったから、特殊な存在に見えてしまった。しかし本エピソードを見ると、ラインハルトもはじめは小さな存在であったことがわかる。おもしろいのは、そんな小さな存在であるにもかかわらず、ラインハルトの態度は大きかった。
とどのつまり、ラインハルトはやっぱり特殊な存在だったわけだ。
ラインハルトとキルヒアイスの友情(?)も興味深い。
主従関係にしか見えないが、それを越えたものがあると信じている。こういう友情もあるのかもしれない。
銀河英雄伝説 【第4期・全24話】
1つ1つの出来事の意味するところを考えてみる
ロイエンタールの謀反から、1つの時代の終焉までを描く第4期。
はじめて見たとき、ロイエンタールの謀反は意味不明だった。しかし何度か見直しているうちに、評価が変わってきた。ロイエンタールはラインハルトに強さを取り戻してもらいたかったように思える。謀反という体裁をとった、それは究極の忠節かもしれない。
オーベルシュタインの死も、同じく考えさせられる。
この時代の人々はみな、ラインハルトに魅せられていたのだろう。
そして物語はフィナーレを迎え、ヒルダは宣言する。
「カイザーは病死なさったのではありません。命数を使い果たして亡くなったのです。」
私も命数を使い果たして死にたいものだ。
銀河英雄伝説 【第3期・全26話】
英雄ならざる者たちが歴史を動かしていく
地球教が暗躍し、イゼルローン共和政府は樹立されるまでを描いた第3期。
みずからの信念によって追いつめられていくヤン。一方、ラインハルトも今ひとつ覇気がない。ふたりとも現状を持てあましているようだ。そんな英雄のためらいを無視して、時代は大きく動いていく。英雄ならざる者たちによって。
第3期はよけいな後日談のように見える。
歯切れの悪い展開がつづくが、歴史とはそういうものかもしれない。
銀河英雄伝説外伝 新たなる戦いの序曲(オーヴァーチュア)
かなり物足りない劇場版
総集編にしては範囲が狭く、新エピソードにしては重複が大きい。本作によって明らかになる部分もあるが、あまりにも少ない。まだ見てない人にはあまりお勧めしない1本だ。
ジェシカの曖昧な態度はなかなか新鮮。このあとの運命を知っていればなおさら感慨深い。つまり本作は、正伝を見終えたあとに鑑賞する方が楽しめるかもしれない。
『わが征くは星の大海』に比べると、やはり見劣りしてしまう。
第3期のプロモーションという位置づけはわかるけど、もう少し掘り下げてほしかった。
銀河英雄伝説 【第2期・全28話】
ヤン・ウェンリーの信念によって、同盟は滅びた
ラインハルトとヤンが対決し、ローエングラム王朝が成立するまでを描いた第2期。
民主主義の専横にうんざりさせられる。そうした状況でも政治的野心を持たないヤンは、どうにもじれったい。
ある意味ヤンはルールを守ることによって、民主主義の崩壊を黙認したとも言える。しかしルールを破ることによっても民主主義は失われるだろうから、なんとも皮肉な話だ。
最後まで信念を貫き通したヤンは立派なのか、愚かなのか?
そのことを何度も考えさせられる。
銀河英雄伝説 【第1期・全26話】
思い返せば、青春時代のように・・・
ふたりの英雄が登場し、銀河帝国が崩壊するまでを描いた第1期。
4シーズンあるなかでも最高のパートだと思う。ここが全体の4分の1であるとは信じられない。正伝→外伝を見終えたあとに見直すと、さらに感慨深い。このころはみんな若くて、勢いがあった。善と悪は明瞭で、その強大さに立ち向かえる信念があった。
敵がいて、友がいて・・・なにもかもが輝いて見える。
『銀英伝』は繰り返し楽しめる傑作シリーズだ。
銀河英雄伝説外伝 わが征くは星の大海
『銀英伝』の魅力が詰まった珠玉の1本
この映画は素晴らしい!
たった60分のドラマに、『銀英伝』の世界観や楽しみ方がたっぷり詰まっている。壮大な艦隊戦もいいけど、それ以上におもしろいのはラインハルトとキルヒアイスの掛け合いであり、ヤン・ウェンリーのぼやきだ。キャラの魅力があればこそ、物語への興味もわく。パイロットフィルムとして、この映画は憎らしいほど出来がいい。
劇中、ヤン・ウェンリーの名前が何度も呼ばれるのがおかしい。
「それにしても、あの男・・・」
「ヤン・ウェンリー准将・・・」
あまりにも繰り返されるので、頭に焼き付いてしまったよ。
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