日本映画
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(映画) バイオハザード III

Resident Evil: Extinction

映像はスゴイが、内容は同人誌レベル

作るたびに質を落としてきたバイオハザード。3作目は「原作を飛び越えたオリジナル展開」ではあるものの、不連続で、安っぽく、しかも消化不良だ。
覚悟していたつもりだが、ここまで駄目とは思わなかった。

もっとも不可解なのは、量産型アリス。
あんなに量産して、あんなに無駄遣いして、なにをしたかったのだろう? アリスを量産できるなら、ゾンビを飼い慣らすこともないじゃん。わけ、わかんないよ。

どっかで見たようなシーンの寄せ集めで、オリジナリティも、整合性もない。これは跳ねっ返りの監督による二次創作だと思いたい。

デイ・アフター 首都水没

Flood

ノンカロリーの健全パニック映画

隕石は落ちてこないし、氷河期も訪れない。核爆弾も使わない。ハリウッドのこってり系パニック映画に飽き飽きしていたが、ここまで淡泊なのも物足りない。CGは大迫力だが、まぁ、それだけ。

止め絵と時刻を表示する演出はいまいち陳腐。物語の主軸が高波防波システム(テムズバリア)にあることも、後半までわからなかった。脚本が弱い。
やたら強権発動したがる軍人は怖かった。この映画最大の見所かな。

原題「Flood」を「デイ・アフター」と改題したことで、「デイ・アフター・トゥモロー」の二番煎じという印象が強まった。「首都水没」も「首都消失」に近すぎる。
タイトルで引っ張ろうという魂胆がミエミエだが、大した内容じゃないので、仕方ないかもしれない。

マイアミ・バイス

Miami Vice

刑事ドラマとしてみると、あまりにも単純

ソニーは大した捜査もせず、色恋ばかり。行き詰まると戦争のような銃撃戦で、被疑者を皆殺し。だったら潜入しなくてもよかったじゃん。
ラストが実力行使になるのはいいけど、そこに至る経緯というか、行き詰まる心理戦が見たかった。なんとも物足りない。

個人的には、旧TVシリーズのオープニング音楽やナレーションがなかったのは、すっごく残念。これじゃリバイバルした意味がない。

X-メン ファイナル ディシジョン

X-Men: The Last Stand

おもしろいけど、駆け足すぎる!

映像は大迫力で、興奮しっぱなし。しびれるほど楽しんだけど・・・あまりにも駆け足すぎる。
キュアをめぐるミュータントの選択、その根源について攻防、ジーン・グレイの復活、プロフェッサーの死、マグニートの矜持、ミスティークの離脱、ローグの根負け・・・。これだけイベントが多いと、ウルヴァリンの過去はもちろん、リーダーの死んだことさえ忘れられてしまう。新キャラたちは小粒すぎて、ストーリーに介入できない。そのくせ大した役でもないにストームは出ずっぱり。やっぱりオスカー女優は扱いがちがう。

1より2、2より3の方が駆け足だ。
この調子で4ができたら、画面を目で追えなくなるんじゃないか? こんなふうに、おもしろいテーマが浪費されていくのは惜しい。とりわけキュアをめぐる選択(正常と異常の区別)はちゃんと掘り下げてほしかった。

スーパーマン リターンズ

Superman Returns

なぜスーパーマンは必要ないのか?

スーパーマンの活躍は物理法則を無視しているけど、痛快だった。とりわけ冒頭の飛行機救助のシークエンスは興奮したよ。

しかしそれ以降はグタグタ。
ヒロインの気持ちがわからない。スーパーマンがいないときは不必要と言い、帰ってくると必要と言うのは、都合がよすぎる。
敵対するルーサーもいまいち。自分の大陸を、どう防衛するつもりだったのか。悪人と言うより病人なので、相手するのも疲れる。

弱点も不可能もないスーパーマン。
しかし彼に落ち度はなく、周辺すべてが駄目だった。続編が作られず、なかったことにされたのは残念でならない。

オーメン666

The Omen

30年で映画はどう進化した?

リメイクと言うこともあるが、ダミアンが悪魔の化身であることは明々白々。「ちがうかも?」と迷わせるミスリードもないのに、多数の犠牲者が出てなお決心できない大使にイライラする。
そうじゃないでしょ! 21世紀の現代人はもっとドライで、もっとクールに行動しなくっちゃ。事故に見せかけてダミアンを殺そうとするとか、みずから大使を引退するなど、思い切ったアプローチで対抗してほしかった。

映像演出はやたら派手だが、内容的に目新しいものはない。映画は技法ばかり発達したのかと、嘆かわしく思えるリメイクだった。

ユナイテッド93

United 93

「この機は着陸しない!」

いわゆる「ストーリー」はなく、淡々と状況が進展していくところが恐ろしい。不安定なカメラワークによって、自分も93便に乗っているような感覚になる。後半はイスにしがみつくような気分で見ていた。
怖かった。
生半可なホラー映画よりずっと怖い体験だった。

93便のパイロットが「ジェット機がWTCに突っ込んだ」と知らされて、「晴れているのに?」と首をひねるシーンが印象的。あの日まで、テロリストがジェット機で建物に突っ込むなんて、夢物語ですらなかった。93便は、世界の常識がひっくり返る折り目に挟まれてしまったようだ。

この映画が事実かどうか、プロパガンダなのかと問うのは馬鹿らしい。
これは映画なのだから、フィクションに決まってる。現実は、自分の身に起こったことだけだ。ただ、ときとして現実はリアリティを失うことを、覚えておこうと思う。

ポセイドン

Poseidon

彼らが引き金をひいたのでは?

豪華客船の転覆シーンは圧巻だった。そのあとの展開は可もなく不可もなく、まぁ、淡々と進んでいった。ひっくり返った舞台をさらにひっくり返すような無茶をしなかったことは評価するが、ドラマの奥行きが浅かったのは物足りない。

見ていて思ったけど、彼ら(脱出組)が動き回ったせいで、沈没が速まったように見える。だとしたら、彼らは多数の居残り組を犠牲に生還したことになる。その是非を問えば、ちがった印象になっていただろう。
それと脱出組と居残り組、双方にスポットライトを当てて、それぞれの葛藤を描いてほしかった。「どう脱出するか」に集中するなら、ゲームになっちゃうからね。

久しぶりにカート・ラッセルを見た。だいぶ歳をとって、演技もおとなしかったけど、スクリューを止めようとするシーンの演技は最高だった。さすがです!

SPIRIT スピリット

FEARLESS / Huo Yuan Jia

よくできた、よくできすぎた物語

単なるカンフーアクションだと思ってみたけど、そうじゃなかった。本当の強さとはなにか? 奥深いテーマを丁寧に描いている。物語の全容が見えず、中盤あたりは眠くなったけど、終盤では盛り上げてくれた。けっこういいドラマだったと思う。

ただ、ちょっとできすぎている。
暴れん坊の男がさまざまな経験を通じて人間的に成長していくわけだが、成長後の人格が「いつものジェット・リー」なので違和感があった。これはもう役者に定着したイメージであり、映画の演出で払拭できなかったのだろう。善悪の対照という意味では、『ザ・ワン』の方がいい。

それから、この物語の根底には日本的なテイストがある。
個人的な主観だが、中国人のメンタリティとは合わない気がするなぁ。

(映画) サイレントヒル

Sillent Hill [Movie]

ほぼパーフェクト!

これほど出来がいいとは思わなかった。オリジナルの解釈も加えて、サイレントヒルの世界を見事に再現してくれた。
この映画、ホラーなのに「ドッギャーン!」と驚かせることがないんだよね。代わりに、じわじわじわじわじわわわわ~~~~と恐怖が這い寄ってくる。映画のキャッチにもあるけど、死んでも解放されないんだから、究極だよね。

惜しむらくはラスト。
強気なママ、役立たずのパパ、出番のない△頭・・・。
どうして、そうなる!?
続編を意識したせいか、妙な展開になってるよ。

2はあるのかなぁ・・・。

コンスタンティン

Constantine

「おれはジョン・コンスタンティンだ。クソったれ!」

「天使と悪魔の戦争」というチープな題材を扱っておきながら、完成度の高さに感服する。登場人物はみんな活き活きしていて、好感がもてる。クライマックスは最高に盛り上がった。

それにつけてもコンスタンティンは斬新だ。クチも態度も悪く、戦い方はえげつない。正義より、自分の死後を気にするヒーローなんて初めて見たよ。
しかし考えてみれば、そんな境遇でもなければ危険な悪魔祓いをするはずもない。そういう意味では、非常に説得力のあるヒーローだった。

恐れを知らぬコンスタンティンが、ラストで禁煙するのはシュールだった。タバコの害を知って吸うのは自殺と同じか。悪魔祓いと同じく、仕方なく禁煙する。世の中、ままならないものだ。
続編というか、ぜひシリーズ化してほしい映画だった。

アサルト13 要塞警察

Assault on Precinct 13

ソツなくまとめた娯楽アクション

どんでん返しはないが、先が読めるわけでもない。びっくりするシーンも多い。早い段階で敵の正体がバレちゃうので、中だるみするかと思ったが、その分、どう脱出するか、仲間を信じられるかに集中できた。なかなかうまい。

襲撃者たちの心情が描かれたのはいいね。賛同しがたいが、理解できる。しかし隊員たちの勇敢さは納得しがたい。保身を願う人たちが、我が身を省みず戦う姿には違和感を覚える。
そして主人公はかなり情けない。まぁ、この状況、このメンバーでは無理もないか。主人公が足りない分をR・フィッシュバーンが補っている。火炎瓶で戦うモーフィアスはかっこよかった。彼の存在感で映画が成り立っているね。

女医(カウンセラー)の馬鹿さと末路がシビアだった分、ラストは甘く感じるが、このへんで終えた方がいいのかもしれない。全体的に、文句の付け所のない映画だった。

Mr.&Mrs.スミス

Mr. & Mrs. Smith

夫婦の掛け合いがおもしろかった

設定は強引で、展開はかったるい。スミス夫妻がヒットマンに見えないことや、2大組織の行動が稚拙など、ツッコミどころも満載だ。しかしブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが競演しているのだから、このへんは目をつむろう。

おもしろかったのはクライマックスの逃走劇。カーチェイスではなく、互いの正体を知った夫婦が互いのウソを確認しあうシーン。夫は、妻が自分より多くの人を殺していることや、大切な部分が虚構だったことにショックに受けていた。ここは本当におもしろかった。

それ以外によかったのは、ブラピのポーカー乱入や、アンジーが高層ビルから降りてくるシーンかな。ネタに対して、時間が長すぎた気はする。
でもまぁ、気軽に楽しめる映画だった。

沈黙の追撃

Submerged

セガール映画にしてはドラマがあって、スケールも大きいのだが・・・

「洗脳」がテーマなので、ストーリーや人物関係が複雑になっている。ダムから潜水艦、劇場など、めまぐるしく舞台が変わるのも特徴。しかし反面、セガールのアクションや出番が少なく、いまいち印象に残らない。

結局のところ、セガールにチーム戦は似合わないし、まともな行動もしてほしくない。怒りゲージをためて大爆発で十分なのだと思った。まぁ、それはそれでワンパターンと批判されるのだから、難しいところだけどね。

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

Star Wars Episode III: Revenge of the Sith

わかっちゃいるけど、オモシロイ!

『南極物語』と同じで、結末がわかっている作品は難しい。それを3部作で描いてきたのだから、スタッフの苦労もしのばれる。そうした作り手への同情を抜きにしても、おもしろかったと思う。劇場で見て正解だったよ。

もちろん、ツッコミどころは満載だ。
あっさり暗黒面に屈してしまうアナキン、この局面になって肉弾戦を仕掛けるヨーダ、何光年もの距離を気にせずにやってくる暗黒皇帝・・・。
とりわけ、ラストは強烈だ。あれほど暗黒面の素晴らしさを売り込んでいたのに、おまえ(ダースベイダー)のフォースが強すぎて救えなかったとは、どーゆーことだ? ベイダーは泣いていないで、「このペテン師が!」と皇帝の首を絞めるべきだったのだ。

冗談はさておき、おもしろかった。
これを見ると、エピソード4~6の印象がちがってくる。伝説のとおりだったのだと、熱いものがこみ上げてくるな。

マスク2

Son of the Mask

さっぱり冴えない続編

前作『マスク』を私はあまり評価していなかったが、この続編を見ると前作の星を加算したくなる。スケールアップして、パワーアップしてるけど、おもしろさは大幅ダウン。ちっとも盛り上がらないまま、収まるべきところに収まって、家族愛を主張してエンド。なんだかなぁー。

主人公のマスク変身シーンはやたら少ないので、赤ちゃんマスクや犬マスクに圧倒されている。ハンパに主人公が変身することで、誰が誰を振り回しているのかわからない。タイヤが外れかけた車のように、ガタガタした映画だった。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe

うーん、つまらない

私は原作を知らないが、いろいろ無理があるように見える。序盤はのんびりすぎて飽きるし、中盤以降は世界になじめず、後半はどうでもよくなっていた。

洋服ダンスで自由に行き来できるのもおもしろいが、ラストでややこしいことに。ファンタジーと言うより、童話だな。サンタクロースが登場するくらいだしね。

これが世界三大ファンタジーの1つなのだろうか。『ゲド戦記』もひどかったから、成功したのは『指輪物語』だけか。なんとも悲しい物語だ。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

Fantastic Four

軽~いノリで楽しめるアメコミヒーロー

特殊能力をもってしまったヒーローの孤独や苦悩をすっ飛ばし、あくまでもライトに、各人気ままに能力を使いまくる映画だった。敵対する悪役も大した野望や哲学もなく、ただ怪獣のように襲ってくるだけ。元友人や恋人であったはずなのに、撃退してもさしたる感慨もないとは、いささかライトすぎませんかね?

まぁ、最近はヒーローの苦悩を描く作品が多いので、こういうライト路線も新鮮だった。しかしストーリーを犠牲にした分、能力を駆使するシーンはもっとたくさん欲しかったかな。

サハラ 死の砂漠を脱出せよ

Sahara

ファンタジーとユーモアのないドタバタ活劇

『インディ・ジョーンズ』から『ハムナプトラ』を差し引いた残りのような映画。アクションは痛快なんだけど、ファンタジーやユーモアがないので心に響かない。歴史ロマンも足りない。お宝より悪人退治に奔走するトレジャーハンターには違和感を覚えるよ。

主人公たちは熱演してるけど、ストーリーの弱さはどうしようもない。アクションがよかっただけに、ちょっと惜しまれる作品だ。

シン・シティ

Sin City

コミカルさより、グロテスクさが目立つアメコミ映画

映像表現は斬新だ。それはそれ。
物語はわけがわからない。病気のときに見る夢のように、いい加減で、理不尽で、むやみに残酷だ。そのくせ、テーマらしきものもなく、尻切れトンボに終わってしまう。どうにも落ち着かない。
男版『マルホランド・ドライブ』といったところか。

勧善懲悪などありえない。善も悪も死んでしまうから。
ハッピーエンドもない。そもそも終わりがない。
強く念じれば限界も突破できるが、法律はやぶれない。

この割り切れなさが好きな人には、たまらない映画だろう。
しかし私の口には、どうにも合わないね。

フライトプラン

FLIGHTPLAN

着想はよかったが、演出が足りなかった

序盤で娘の映像を見せるべきじゃなかった。
映像を見ちゃったから、「娘は存在する」という前提で考える。後から母親・カイルの精神状況が疑わしくなっても、受け入れがたい。
もし娘の映像がなかったら、映画の緊迫感は大きく違っていただろうな。

それと、決着の付け方はお粗末すぎる。
空港に着陸した時点で、フライトプランは終わっていたね。

じつに惜しい。

ザ・クラウン 炎のリベンジャー

The Clown (Der Clown)

よくわからないけど、スゲェ!

必要以上に過激なアクション、妙に凝ったカメラワーク! そのくせストーリーは陳腐で、コメディみたい。役者たちの真剣な演技が、さらに笑いを誘う。

道化師のマスクをかぶったヒーローってのは、ドイツ人の感性なのか、この映画だけの特殊事例なのか。その荒唐無稽さが、むしろおもしろかった1本だ。

ヒューマン・トラフィック

Human Trafficking

娯楽なのか、ドキュメンタリーなのか

人身売買が許せない犯罪であることはわかった。しかし娯楽要素が水を差している。娘を浚われた父親が犯罪組織に潜入したり、美人捜査官が囮になるのは蛇足だろう。ボスが殺され、逮捕後の経緯がアッケナイのも拍子抜けだ。まぁ、性の奴隷をクローズアップした時点で、「あざとい」と指摘されても仕方ない。

しかしショッキングな内容やテンポの良さに目を離せなかったのも事実。観ないよりは観た方がいい。高く評価したいからこそ、興ざめが悔やまれる。ドキュメンタリータッチにして、人身売買の実態やデータをもう少し見せてほしかった。彼らはどこで誘拐し、どのように法を逃れるのか。「○×を見かけたら通報を」といったメッセージがあってもいいと思うが、難しいのかな。

いずれにせよ、176分は長すぎる。

バットマン ビギンズ

Batman Begins

駄目かと思ったが、後半で盛り上げてくれた

アジアの修行シーンは飽きる。渡辺謙もチョイ役だし、主人公の行動は支離滅裂だし、ぜんぜん共感できない。ゴッサムシティに戻ってからも低空飛行。映像は美しいが、ストーリーが伴わず、この作品は駄目かなぁと思っていたが……ちがった!

つまり悪の秘密結社で強化されたのに、そこを裏切ってしまったわけか。仮面ライダーやデビルマンを彷彿させる構図に、大興奮。そしてバットマンは正義ではなく、希望のために戦っていることが印象づけられる。
「心は見えない。人の本性は行動によって決まる」
カッコイイじゃん!

あと、執事が素晴らしい。
父から受け継いだ最高の財産は、アルフレッド執事だな。

PROMISE 無極

Wu Ji / The Promise

豪華CGで作った『笑ゥせぇるすまん』

今回、喪黒福造は女神になって古代中国にやってきたけど、いろいろ大変。
少女(中)は<約束>によって贅沢三昧してきたのに、今さら真実の愛もほしいと言い出す始末。そもそも奴隷(韓)が王様を殺さなければ、こんなややこしいことにはならなかった。王様を助けに行けと命じられたのに、なんで殺しちゃうんだよ。ちゃんと命令を理解しろよ。伯爵(中)は猜疑心が強すぎて、仲間を殺しまくり。なんだか将軍(日)だけ、ババひいてるなぁ。

とりあえず冒頭の牛の大群と、真田広之のガンダムハンマーは笑えた。

チャーリーとチョコレート工場

Charlie and the Chocolate Factory

なんと言っていいのやら…

テンポはいいし、ブラックユーモアも笑える。予想したとおりの展開なのに、予想を上回る過剰演出に興奮してしまう。それは「素敵♪」というより、「気持ち悪い~」という印象を与えるが、まぁ、それが制作者の狙いなんだろうな。

この映画(童話)は、決して良心を説いていない。チャーリーはネコババしたお金でチケットを当てているし、ほかの子たちも悪癖を直さなかった。きれい事を並べても、世の中は決して変わらない。夢も希望もない話だよね。

楽しかったけど、なにかを得たわけではない。心の栄養にならなかった。
まぁ、チョコレートとはそういうものかもしれない。

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

Tau man ji D

なぜ頭文字C(チャイナ)にしなかったのか?

中国の俳優が、日本の漫画を、日本を舞台に映画化し、ヒロインだけ日本人って、どういうこと?
私は広東語版で観たので、違和感は強烈だった。原作漫画とは切り離して観るべきなんだろうけど、文太が文太じゃないとか、樹がチャイナすぎるとか、そーゆーところばかり気になるよ。

ストーリーに目を向けると、後半が消化不良。なつきもうまく絡んでないし、須藤京一は憐れすぎる。続編を意識したヒキなんだろうか? ひげの高橋啓介に勝ったところで終わっておけば、きれいだったのにね。

カーアクションは秀逸。しかしカメラワークと画面演出が派手すぎて、せっかくのリアリティが損なわれている。それとナレーションがないのは致命的。ドライバーの駆け引きや緊張感が伝わってこない。
全体的に、1本足りない作品だった。

ところで藤原豆腐店の店頭に「安心な豆腐は国産大豆」とあるのは、一種のユーモアだろうか?

ナショナル・トレジャー

National Treasure

ケイジ以外は、おおむねヨシ

『インディー・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』に比べると見劣りするが、テンポがいいので飽きることなく鑑賞できた。難点はニコラス・ケイジ。頭がいいのか悪いのか、どうにもハッキリしない。二枚目きどりの三枚目としても、抜け切れてない。中途半端なキャラだ。

それとやっぱり財宝に違和感が・・・。エジプトの地下で数千年前の仕掛けが動いても気にしないけど、これはちょっと・・・。フリーメーソンの組織力もよくわからないし、ラストは弱い。

まぁ、ふつうのハリウッド映画として楽しめた。

サンダーバード

Thunderbirds

大人も楽しめるサンダーバード・・・ではなかった

人形劇なのに、リアルな動き。子ども向けなのに、練り込まれたデザイン。アクションの目的は「救助」・・・。その完成度の高さに全世界の子どもが驚喜したサンダーバード。その名作を現代によみがえらせるにあたって、なにをコンセプトにしたのか? 内容は明らかに子ども向けで、メカもキャラもデフォルメされている。「よく再現したなぁ」と感心はするが、鑑賞後に残るものはなにもない。人形劇より、表情に乏しい気がするよ。

難しい注文だが、昔のファンを意識することなく、現在のセンスで新作すればよかったのだ。1960年代に比べ、国際情勢の見方もだいぶ変わった。なぜ国際救助隊が必要なのか? なぜ正体を隠しているのか? 子どもが単に「かっこいい」と憧れるだけでは物足りないよ。

結局のところ、オリジナルのブランドがなければ見るところのない映画だった。

アナコンダ2

Anacondas: the Hunt for the Blood Orchid

探検チームが愚かすぎるだろう

いきなりアナコンダを出さず、ちらちら見せて恐怖を駆り立てる演出はわかるのだが、上映時間の半分は使いすぎだろう。船を失ったのはアナコンダのせいじゃないし。探検チームも金に目がくらんだとはいえ、あまりにも軽率なので、ひどい目に遭うのも仕方ないと思ってしまう。

さて、7年後はどうなるんだろう? 次はちゃんと準備して、アナコンダは駆逐されてしまいそうな気がする。

ヴィレッジ

The Village

30分番組だったら良作

良くも悪くもシャマラン映画。なので多くは語れないが、ラストはいまいち。ヒネリが強いとか弱いではなく、描き方が物足りない。最初から大きな謎が提示されていたので、そこに集中して見ていたのに、じつは謎そのものに価値はなかった。だったら人間ドラマを掘り下げるか、30分で切り上げてほしかった。

アーミッシュをモチーフにしているようだが、アーミッシュは世界と断絶されたコミュニティではないだろう。生活が描かれてないので、どうしても疑問が残ってしまう。
じつに物足りない。

ソウ (SAW)

Saw

おもしろいけど、絶賛できない

すっごくハラハラしたし、グイグイ引き込まれた。ラストも予想外で驚いた。しかし絶賛はできない。あまりにも残酷すぎる。もちろん、それを承知で見に行っているのだから、「悪趣味だ」というつもりはない。この気持ちはなんだろう?

残酷描写はかまわないが、加害者と被害者に関連性がないので受け入れがたい。この気持ちに近いのは、『セブン』の7人目だ。なんの落ち度もない人間が一方的に苦しめられるという構図を、おもしろいとは言えない。

それが「ソリッド・スリラー」だと言われれば、それまでだけどね。

(映画) バイオハザード II アポカリプス

Resident Evil: Apocalypse [Movie]

いい出来なんだけど、惜しいッスよ

ゾンビが徘徊するラクーン・シティは見事に再現されていた。ゲームをやるときの臨場感が高まること、マチガイなしだ。
ストーリーも悪くない。最初から最後まで一気に展開していく。こーゆーのをジェットコースタームービーというのだろうね。

でも、いささか「都合がよすぎる展開」が目についてしまう。ご都合があることじゃなくて、それが見えてしまうことがマイナス。その分、醒めちゃうからね。
それとやっぱりラストが積載量オーバー。

前作がサイコーの出来だったから、星4つを挙げたいところなんだけど、ごめんっ! という感じです。

エイリアン VS プレデター

AVP: ALIEN VS. PREDATOR

サービス精神旺盛な映画だった

最初は状況かわからず先行き不安だったけど、対決の構図が見えてからは大興奮。設定にはかなり無理があるけど、そんなこたぁどうでもいい。プレデターもエイリアンも、観客が期待するシーンをうまく描いている。満足じゃ。

しかしまぁ、私たちは映画のタイトルを知って見ているせいか、調査隊の無謀さにあきれ果てる。サバイバルや歴史の専門家ではなく、映画をよく見る人を連れて行けばよかったのにね。そういや、なんで遺跡調査に武器を持ってきたんだろ? 博士のデジカメも回収してほしかったな。

期待したとおりの、あるいは期待以上に楽しめるB級映画だった。

カンフー・ハッスル

KUNG FU HUSTLE

これはこれでおもしろかった

『少林サッカー』に比べると、話のまとまりのなさが目立つ。前半は、主人公が誰かもわからなかった。後半(というかクライマックス直前)になって、ようやく物語の骨子が理解できる。構成はひどいもんだ。

アクションの迫力は、その欠点を補ってあまりあるものだった。物語もお笑いだけじゃない側面もあってよかった。
カンフーは、師匠の教えと努力によって身につける格闘技ではなくなったが、まぁ、これはこれでいいや。

デイ・アフター・トゥモロー

THE DAY AFTER TOMORROW

わかっちゃいたけど、ここまでチープな作品とは...

突然、氷河期が来るという設定はいいとして、そこに置かれた人間たちの行動が不可解すぎる。
気象学者のパパは、予言だけしてNYに飛び出していったけど、ほかにやることあるだろうに。ママも患者1人のために避難せず、より多くの救護活動を阻害している。副大統領に負けないくらい近視眼的で、利己的な行動が目立つ。

これは結局、文明を批判する映画なのだろうか?
最後の演説もピントがずれてて、うざい。
先進国が滅びて、空気が透き通ったから、なんだというのだ?

テーマっぽいものを見せようとしているところが、この映画最大の短所だな。

ボーン・スプレマシー

The Bourne Supremacy

ストーリーはともかく、アクションはすごかった

いきなりヒロインが殺されるのは笑った。まさに「片付けられた」って感じ。しかも、それによってボーンを怒らせてしまうのだから、敵もマヌケすぎる。そんな状況でボーンを犯人と疑わない女長官もマヌケで、わけがわからない。
一方、追ったり追われたりのボーンも、いまいち主体性がない。過去を知りたいのか、知りたくないのか、迷っているのか、迷っていないのか。かといって、『装甲騎兵ボトムズ』のキリコほど空虚じゃないので、感情移入できなかった。

まぁ、本作の見どころはアクション。とりわけカーチェイスはすごかった。総合的な興奮としては前作を上回る、珍しい続編だった。

シャル・ウィ・ダンス?

Shall We Dance ?

この主人公役にR・ギアは合わないだろう

R・ギアだと、社交ダンスをするのは当然に見えてしまう。ぜんぜん恥ずかしがることじゃない。なので、物語の展開がチグハグに見えてしまう。

映画を見たあと、日本語版があることを知った。
私はまだ見ていないが、舞台が日本で、主役が役所広司なら、物語のテーマが際だつだろうなぁと思った。

R・ギアは好演してたけど、配役ミスだったね。

キル・ビル Vol.2

Kill Bill: Vol. 2

水で薄めたような続編

1作目に比べると、ぜんぜん駄目。テンポが悪く、どうでもいい会話がだらだら続いてウンザリ。痛快アクションもブラックユーモアも足りない。ラストの五点掌爆心拳は笑ったけど、そのくらいかな。あとはどうでもいい。

こんな後編だったら、わざわざ前後編に分けることなかったのに。鑑賞後は、なんだかなー、という気分になった。

本作をラブストーリーとする意見もあるが、ブライドとビルの愛なんか、どうでもいい。私は監督の愛を見たかったのだから。

オーシャンズ12

Ocean's Twelve

盗賊ではなく、俳優を見る映画だった

ストーリーがいい加減すぎる。保険で戻ってきた金を利子付きで請求するカジノオーナーも変だし、それを別所から盗んで返そうとする盗賊も変だ。
結局、彼らは盗みが好きなのであって、理由なんてどうでもいいのかな。それにしたって強引すぎる。

おもしろいシーンは多いが、俳優の個性に依存しており、プロモーションのような印象を受ける。
まぁ、そーゆーものだと割り切って見れば楽しめる。

華氏911

Fahrenheit 9/11

見て損はない

最後まで飽きずに、混乱せず見ることができた。ブッシュ批判を軸としながらも、その背後にある階級社会の歪みに踏み込んだのはおもしろい。この映画を見たら、アメリカ移住を計画していた人も考え直すと思うよ。

この映画は「歪んだプロパガンダ」と批判されることが多いが、その批判こそがプロパガンダ的であろう。どのみち主観を交えない作品は存在しないし、ムーア監督の視点に悪意は感じない。
娯楽としても、ドキュメンタリーとしても楽しめた。