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獄・さよなら絶望先生 上

Goku Sayonara Zetsubo Sensei

いつもどおりの変なアニメに絶望したッ!

漫画の特典(OVD)として、変わったことでもするのかと思ったが、第1期も第2期も変わっていたので、いつもどおり、「変」だった。
それが嬉しいような、物足りないような、しかし楽しかった。

新シリーズ、やってほしいねぇ。

零4 ~月蝕の仮面~

Fatal Frame 4: The Mask of the Lunar Eclipse

安直なWiiデビュー

零シリーズはWiiに向いてない。操作に慣れず、何度もミスをした。戦闘よりアイテム探しに苦労する。

美少女たちは驚くほど個性がない。暗い画面で背中ばっかり見てるから、誰が誰だかわからなくなる。ストーリーは『3』よりマシだが、奥行きがなく、じつに淡泊。思わせぶりな断片ばかりで、時系列や事実関係をちゃんと考えていないように見える。

システムもストーリーも練り込み不足。駄目とは言わないが、よくもない。これまで即買いしてきたが、5作目は迷うところだ。

ゴッド・オブ・ウォー 落日の悲愴曲

God of War: Chains of Olympus

「使命とはこの程度のものか! 他にはないのか?」

ストーリーはいささか強引。ムービー連続再生でようやく理解できたけど、プレイ中はさっぱりわからんかった。
『2』の布石になるよう作っているが、「○×神殿から脱出せよ」とか「ドラゴン10匹倒せ」といったショートシナリオ集でよかったと思う。

グラフィックは美麗だが、PSPなので迫力半減。操作もしづらい。PSP向けに操作体系を見直したり、セーブポイントを増やしてあるけど、裏を返せば、それだけ『ゴッド・オブ・ウォー』はPSPに向いてないわけだ。
「PS2でやりたい」と思わせるようでは、PSPで出した意味がない。

決して悪くないんだけど、期待が大きかった分、辛口になってしまったかな。

サイレントヒル ゼロ

SILENT HILL ORIGIN

悪い意味で、悪夢だ・・・

あちゃー、ひどいなぁ。主人公はなにしに来たんだか。ストーリーは単体としても、1への前哨戦としても意味をなさない。クリアしたときは、がっくり肩を落としたよ。

鏡を使った裏世界との往復はいいけど、恐怖をかなり損ねているね。武器の使用回数もいらない。だいたい大量のテレビや電気スタンドを持ち歩くなんて滑稽すぎる。
2周目はさらに絶望する。「月のこて」とか「戦士の服」って、なんの冗談でしょうか?

まぁ、久しぶりに1作目の雰囲気を味わえたことはよかった。サイレントヒルの同人ゲーム、もしくは練習ステージだと思えば、腹も立たない。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

Always - Sunset on Third Stree 2

前後編の映画だったようだ

未解決な部分が多かった1作目をサポートする続編。どうやら前後編あわせて1本の作品だったようだ。いろいろ詰め込んで、しかし切り捨てられず、2部作になってしまったような印象を受ける。

内容について、言うべきことはない。
他人事にやたら首を突っ込んで、熱くなって、励まして、だまされて、励まされて、支え合って…。闇は見せず、ただ光だけを追求する映画があっても、罰は当たらないだろう。
「昔はよかったんだね」と思えないのは、やや残念だが。

ときおり見える戦争の影がおもしろかった。
戦争がまだ遠い過去になっておらず、誰もが少しずつ傷を隠している。光に満ちた本作において、ふとリアリティを感じる演出だった。

ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲

God of War II The End Begins

前作を超えてしまった

クリアして、ようやくタイトルの意味がわかった。ぬぅ、序曲だったのか。完成された1作目に比べると、ストーリーの弱さは否定できない。クレイトスも同情できなくなり、暴力が目に余るようになった。暴力行為ではなく、クレイトスの心情によって印象が変わるのは不思議だね。
ゲームは謎解きが多すぎ。ハンドルを回して、一定時間に決められた操作をするトラップはかなり疲れた。

付属DVDのメイキングを見て、制作者がどれほど熱意を注いで続編を創ったかはわかる。なるほど、あらゆる面で前作を超えている。しかし前作と同じようなゲームをしたかった私には、ちょっと外してしまった感じ。まぁ、お客ってのは言いたい放題だよね。

もろもろ評価は、次の作品に持ち越しだな。

ひだまりスケッチ 特別編 【全2話】

Hidamari Sketch DVD SPECIAL

いくらでもエピソードを追加できそうだ

第1期は最終話が第1話につながる構成だったので、なにも追加できないような気になっていたけど、そんなことはなかった。真夏と晩秋をセットにしたことで、この世界が無限につづきそうな錯覚を受ける。まぁ、錯覚なんだけど。

話の内容で語る部分はない。まぁ、いつもの日常。校長先生がいつもより多く出ていたね。あとオープニングが2番になってた。そのくらい。強く印象に残る特別編ではないが、ひだまりスケッチの世界はまだまだ広げられることがわかった。

ARIA the OVA -Arietta-

ARIA the OVA -Arietta-

やや特殊、しかし特殊すぎなかったエピソード

OVAなら、OVAならではのエピソードを期待する。本作では灯里が訪れる以前のARIAカンパニーが描かれるのだが、いつもとあまり変わらない調子なので、ちょっと物足りなかった。独りきりになったアリシアをもう少し掘り下げてほしかったな。

みんな「いつか訪れる別れ」を気にしてるけど、15歳や20歳ではチト早すぎませんかね? まぁ、世代交代を気にするのはいいけど、いささか唐突な感じがした。ARIAカンパニーにあと何人か従業員がいれば、違和感もなかったかもしれない。

撲殺天使ドクロちゃん2(セカンド) 【第2期・全4話】

Bludgeoning Angel Dokuro-Chan Second

あざとさが笑える

第2話がサイコー。怪談こわいで混浴する展開もアクロバットだが、無邪気なふりして特殊浴場サービスをはじめるところに笑った。第1期よりエロが増えたけど、このあざとさはおもしろい。
残りは、ふつう。セカンドは、第2話のためにあったと確信する。

このアニメの最萌は桜くんだね。ドクロちゃんのおっぱいに興奮しないが、桜くんのお尻にはつい反応してしまう。敏感そうだしね。

マリア様がみてる OVA 5 チャオ ソレッラ!

The Virgin Mary Watches Over Us OAV Vol.5

駆け足の修学旅行だった

先輩も後輩も出てこない状況は珍しい。とりわけ祐巳ちゃんと由乃の組み合わせは新鮮だった。ふつうの女子高生だねぇ。
クリスチャン視点での観光地めぐりはよかったが、駆け足すぎる。各スポットで、各人の心証をもう少し描いてほしかった。お姉さまサイド(祥子さま、令さま)の様子も知りたい。3~4話かけるべきドラマがあったのに、もったいないなぁ。

志摩子にはお姉さま(聖)も妹(乃梨子)もいて、さぞや恋しかろうと思ったら、なんとロサ・カニーナと逢い引きしてた。しかも秘かに文通していたなんて! 志摩子×ロサ・カニーナの組み合わせはよくわからん。

ところで「ローマまんじゅう」「フィレンツェせんべい」は、私も本気で信じてしまった。祥子さまのギャグは笑えないよ。

とまぁ、そんなこんなで最終回。第4期も制作するらしいから、またまた先が気になる。祐巳ちゃんは瞳子と可南子のどちらをスールに迎えるのだろう?

ぼくらの 【全24話】

Bokurano

子どもを苦しめるだけのゲーム(物語)が、賞賛されるはずもない

絶望的なルールに拘束されるところ『SAW』に似ている。こういう状況設定は、制作者の意地の悪さが感じられるので、あまり好きになれない。しかし中盤まではおもしろかった。謎が解き明かされるにつれ、「もしかしたら助かるかも」と期待せずにはいられなかった。

ところが後半で、がくんと失速する。
関係ない話や、前提をくつがえす話が多くてウンザリ。感動的に見えるシーンも、よく考えるとおかしな点が多い。物語として練り込まれておらず、行き当たりばったりな印象を受ける。

助かる方法ではなく、死ぬ理由を求めるのは幼稚だ。ルールは変えられないと思っているから、発想の幅も狭い。ここにもまた、制作者の人格が反映されていると思う。

主題歌『アンインストール』は傑作。失われていく15人のために、15回「アンインストール」と歌われているんだって。石川智晶の感性は素晴らしい。

マリア様がみてる OVA 4 レディ、GO!

The Virgin Mary Watches Over Us OAV Vol.4

祐巳ちゃん、軽率すぎ!

いよいよ可南子との勝負も大詰め。「なんでも言うことをきく」と気軽に約束してしまうなんて信じられない。祐巳ちゃん、相手をよく見ようよ。祐巳ちゃんは悪い人に出会ったことがないのか。いや、出会った人の毒を抜いてしまうんだろうなぁ。

体育祭そのものはファンサービスなので、語るところはない。フォークダンスの瞳子がかわいかった。祐巳ちゃんは、そろそろ彼女の視線に気づいてあげてほしいな。

みんなの地図2

Minna no Tizu 2

地図ソフトは難しいね

PSPを買ったのは、地図ソフトを使うためだった。GPSを取り付け、さっそく持ち歩いてみたけど、微妙だね。使い勝手はよくないし、GPSの精度も高くない。結局、ナビゲーション機能はあきらめ、地図ビューワーになってしまった。でもPlace Engine はちょっと便利♪

まだ使っていない機能は多いけど、いまいち食指が動かない。買う前はすごく期待していたのに、おかしいなぁ。

キノの旅 -the Beautiful World- 病気の国 -For You-

Kino's Journey -The Beautiful World- The Land of Sickness -For You-

ようやく世界観が見えてきた

劇場版『何かをするために』の次に鑑賞。ようやく楽しみ方がわかってきた。つまり『ニルスのふしぎな旅』や『銀河鉄道999』のような物語なんだな。

映像クオリティは高く、気持ちよく鑑賞できる。しかしストーリーは今ひとつわかりにくい。あえて明確な表現を避けた部分が、解釈をややこしくしている。

まぁ、この“もどかしさ”が、本作品の特長なのかもしれない。

怪物王女 【全24+1話】

Princess Resurrection

中身はスカスカだけど、お気に入り

ストーリーはなきに等しい。テンポも悪く、ワクワクしながら見るのは難しかった。やりたいことはわかるけど、表現が拙いんだよね。都合がよすぎる展開や、投げっぱなしのキャラも多い。これは作者の経験や知識が不足しているためではないかと思う。
そんな中、人造人間の悲哀を描いた第10話「追憶王女」と、霧に包まれた廃村に迷い込む第13話「生贄王女」はおもしろかった。

どっかで見た要素が多く、あまりオリジナリティはない。しかしツンばかりでデレのない王女は斬新で、美しかった。絵柄の雰囲気も好き。
不思議と魅力ある作品だった。

マーダープリンセス 【全6話】

Murder Princess

気軽ぅ~に楽しめる作品だった

設定やストーリーは粗い。もっと掘り下げてほしいところや、ヒネってほしいところもある。しかしチャキチャキ展開するので、あまり気にならない。全6話という短期決戦がさいわいした。これが12話や24話だったら、たぶんダレたと思う。

主役たちの凛とした姿は美しかった。ときおり、目の焦点が虚ろになるけど、それは個性かな。なので、もうちょっと虐殺姫の、虐殺姫たる(悪逆非道な)活躍が見たかった。そこはいささか心残りかな。

マリア様がみてる OVA 3 涼風さつさつ

The Virgin Mary Watches Over Us OAV Vol.3

詰め込みすぎだよ

気づいたら、可南子がこっちを見ていた。
「(完璧なひとが身近にいたら)徹底的にいじめるか、白旗あげて下僕になるか、存在自体をなかったことにして無視するか、そのくらいしか自分を守りきることができませんもの」
そういって頬を赤らめる可南子。
うひょー! 初登場からわずか数分でここまで異常性を発揮したキャラも珍しい。いい新人が入ってきたもんだぁ♪

しかし後半、舞台は花寺祭へ。
祐巳ちゃん、また一段と祥子さまの操縦がうまくなったね。それはそうと、弟の祐麒が気になる。姉がリリアンで泣き笑いしているあいだ、祐麒にはどんなドラマがあったのだろう? OVAで時間が延びたのはいいが、今回は詰め込みすぎ。可南子と祐麒で30分エピソードを3~4話くらい作ってほしいなぁ。

OVA第1話のセレブジュニアと同じく、SF研もおとがめナシ。祐巳ちゃんは心が広い。しかし祐巳ちゃんが拉致されたことを祥子さまが知れば、どれほど怒り狂うだろうか? 見てみたい気もする。

MOONLIGHT MILE 1st Season -Lift off- 【全12話】

MOONLIGHT MILE 1st Season -Lift off-

シリーズ構成に難あり

原作マンガの大ファンなので、どのように映像化するのか心配していたが、CGで再現されたメカは大迫力だった。キャラも悪くない。気になるのはシリーズ構成。ファトマに始まって、スターファイターに終わるってのは半端だよ。第2期もあるようだが、どこまでアニメ化するんだろう? どうせ全部は無理なのだから、あれこれ手を広げず、吾郎とロストマンのエピソードに集中してほしいなぁ。

シーン単位では満足できるし、もっと高く評価したいんだけど、原作の興奮は伝わっていない。シーズン単位での起承転結もない。とりあえず第2期に期待かな。

マリア様がみてる OVA 2 略してOK大作戦(仮)

The Virgin Mary Watches Over Us OAV Vol.2

すべては祐巳ちゃんの思惑どおりか?

これこそまさに「よけいなお世話」。祥子さまが男嫌いになった原因を考えず、ショック療法に頼るのはいかがなものか。こういう押しつけ善意は好きじゃない。
と思っていたら、いきなり祐巳ちゃんが告白してしまう。祥子さまを騙すことはできないと泣いているけど、結局、祥子さまをうまーくコントロールしてしまう。恐るべし、祐巳ちゃん!

最後は花寺学院との対面。有栖川金太郎は強烈だが、祐麒が生徒会長だったことに驚いた。姉をまぶしく思うだけでなく、自分自身も成長していたのか。立派なもんだ。末恐ろしい姉弟だ。

今回はペース配分が悪く、おもしろくなったところで幕。3巻はどうなるんだろう?

警護官 内田晋三

Keigokan Shizo Utida

企画段階から見るのが楽しい

2007年1月27日(土)の『トリビアの泉』のスペシャル番組において、『踊る大捜査線』のスピンオフ短編として制作・放映された。本編はわずか6分15秒だが、その制作(企画)行程から見ると意外に楽しめる。
いわゆるメイキングではなく、企画会議を見せるのは珍しい。あまたの作品も、こうした検討を経て制作されるのだろうか。

派手なオープニング、やたら地味な主人公に、地味な展開。ちょっとしたサービス。
よく考えたもんだ。楽しかった。

どろろ

Dororo

今後に大きく期待

三部作らしいので、ストーリーについては語れない。いま現在、気になっているところがうまくつながってくれることを願うばかりだ。
ビジュアルは素晴らしい。ロケ地はニュージーランドらしいけど、中世日本の雰囲気がいい感じ。妖怪のデザイン、アクションも痛快だし、撮り方もうまい。

役者に目を移すと、どろろ(柴咲コウ)は好演している。子どもじゃないのに、子どものように振る舞うのは違和感があるけど、熱意で押し切ってしまった。一方の百鬼丸(妻夫木聡)は淡泊。醍醐(中井貴一)や多宝丸(瑛太)もそうだが、もうちっと個性が欲しかったかなぁ。

これほどスケールの大きな日本映画は初めてだ。
さて、このあとどうなるんだろう?

THE JAPANESE TRADITION 日本の形

THE JAPANESE TRADITION

教養番組かと思ってみたら、コメディだった

「日本文化の紹介ビデオ」のふりをしたコメディ。くすりと笑えるシーンもあるけど、絶賛するほどではなく、微妙な出来映え。日常にトボけた解説を加えるのはおもしろい。ただし過剰な演出や、あり得ない風習を描くのは興ざめ。シーンの繰り返しもちょっとウザい。でも、よく作ったなと思う。

お姉ちゃんの誘惑に翻弄される少年を描いた『夏休み』がおもしろかった。

武士の一分

Love and Honor

守りたかったのは愛ではなく、自分の名誉だった

前半はゆるいが、後半になって徐々に空気が張りつめていく。静かで、重たい緊張だ。キムタクの抑揚のない演技も、ここに来て存在感を増す。この空気の変化は素晴らしい。

映画を見終えて、「武士の一分」について考えてみる。失明は事故だし、妻を離縁したのも自分自身だ。甘言を弄した上役を憎み、果たし合いを挑む気持ちもわからなくもないが、「武士」は関係ないだろう。
要するに主人公は、たまったストレスを誰かにぶつけたかったがわけで、妻の密通がなければ下男が斬られていたかもしれない。

「武士の一分」を通すことで、主人公は武士になった。その矜持が、これからの人生を支えてくれる。愛する妻と食い扶持だけでは生きてはいけないのが武士なのだ。
そう考えると、「武士の一分」は空しいものだと思った。

DEATH NOTE デスノート (前編)

DEATH NOTE

実写でやる話じゃないが、再解釈として楽しめる

『東京ゴッドファーザーズ』の反対で、これは実写でやる話じゃない。イケメン役者もCGリュークも、興がそがれること甚だしい。
ただ、脚本のヒネリはおもしろい。原作のプロットをふまえつつ、新しい展開を見せてくれた。これはよかった。

全体的にはチグハグな印象の映画。ある部分に集中すれば傑作だが、ほかは駄作だったりする。
はてさて、後編はどうなるんだろうね。

かもめ食堂

Kamome Diner

はじまりも終わりもなく、「途中」を描いたストーリー

特殊な状況に、平凡とは言えない人たちが集まって、独特のテンポで、間の抜けた事件を重ねていく。それもまたリアルと思ってみていたが、不条理なシーンが入ったので、ファンタジーに落ち着いてしまったのは、ちょっと残念。

なさそうで、ありそうで、なさそうな話。
なにかが起こりそうで、起こらなそうで、じつは起きていたかもしれない話だった。

ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-

Valkyrie Profile 2: Silmeria

みんな、言葉遣いが悪いなぁ

グラフィックやシステムはさておき、ストーリーの迷走っぷりはすごい。アリーシャが笑顔で不死者になると宣言したときは、本気で心配したよ。みなさん、美と強さを兼ね備えているが、大切なものが抜け落ちている感じがする。戦闘シーンの傍若無人なセリフが、それを印象づけている。

まぁ、キャラクターゲームなので、好き嫌いはわかれるだろう。私的には、ちょっと、アレかな。

UDON

Udon

盛りだくさんで、のびちゃった

全体的に詰め込みすぎ。後半のだるさが目立つが、前半も無駄なシーンは多い。予算が余って、妙なサービス精神が発揮されたように見える。1つ1つのシーンはおもしろいのに、つなげてみると間延びするのはもったいない。

劇中でも言われているとおり、うどんは特別な食べ物ではない。なので味は言及せず、「うどん巡礼」というレジャーを楽しんできた。それはそれでいいけど、後半の「父のうどん再現」と価値観が衝突してしまった。これも詰め込みすぎの弊害だ。
全12話くらいのTVドラマだったら、気にならなかったと思う。

結局、とても都合がいい話であって、あまり感動するものではない。ただ香川(讃岐)の情景は美しく、うどん巡礼をしてみたくなった。

LIMIT OF LOVE 海猿

Limit of Love: Umizaru / Umizaru 2: Test of Trust

ラブいらないよ、ラブやめて〜

救出活動はかっこいい。問答無用で興奮するね。
しかし仙崎はかっこよすぎ。おっちょこちょい吉岡に先輩風ふかすところも気に入らない。正義超人すぎてシラける。

それと前作以上に、ラブ要素がうざい。
稼働中に管制室に恋人が入ってくるのも、だらけた公開プロポーズもあり得ない。緊張感が台無し。

ラブ要素がなかったら傑作だったのに、惜しい。

大神

OKAMI [2006/04/20]

ビジュアルはいいけど、ゲームとしては弱い

水墨画のような風景とキャラ、斬新な筆しらべ、花が咲くと言った画面効果は素晴らしい。しかしゲームの流れは旧態依然としており、かなり飽きる。謎解きは簡単すぎるか、面倒でやってられないものばかり。初心者向けに開発されたらしいけど、それにしてはアイテムやステージ数が多すぎる。

いろいろ文句が出るけど、このゲームが嫌いなわけじゃない。
雰囲気や題材がよかっただけに惜しまれる。

RAY THE ANIMATION 【全13話】

RAY THE ANIMATION

突き抜けないけど、意外に楽しめた

まず第1話に吹っ飛んだ。レイという特殊能力者がふつうの病院にやってきたと思いきや、バトルナースに回転院長。ここは魔神の巣窟だった。

そのハイテンションは維持されなかったが、ストーリーはテンポよく展開した。医学的なリアルさはなし、投げっぱなしの設定も気になる。アカリボンの無痛症や、賢治くんのテレパシーはちゃんと活かしてほしかった。敵の組織も「組織」じゃなかったし。

物足りなさはあるものの、全体的にはお気に入り。久しぶりにふつうのアニメを見た気がする。

ARIA The NATURAL 【第2期・全26話】

ARIA The NATURAL

ふしぎ体験が増えた第2期

本気で妖精じみてきた灯里。ちょくちょく異世界に足を踏み入れ、異形のものに恋心を抱きつつある。冷静に考えると、ちょっとアブナイ人かもしれない。

ツメの甘いエピソードが気になる。たとえば宝探しの起点や、パリーナをデザインした先輩、アイちゃんが音信不通になった理由などがスルーされたのはもったいない。

季節はめぐるし、ちょっとした変化はあるけど、全体的には変わらぬ日常(非日常?)を描いている。シチュエーション・コメディならぬ、シチュエーション・ヒーリングストーリーだな。これにはこれのヨサがあるんだろうけど、やや現実から乖離しすぎかなぁ。

あと、牧野由依の歌がよかった。

ポセイドン

Poseidon

彼らが引き金をひいたのでは?

豪華客船の転覆シーンは圧巻だった。そのあとの展開は可もなく不可もなく、まぁ、淡々と進んでいった。ひっくり返った舞台をさらにひっくり返すような無茶をしなかったことは評価するが、ドラマの奥行きが浅かったのは物足りない。

見ていて思ったけど、彼ら(脱出組)が動き回ったせいで、沈没が速まったように見える。だとしたら、彼らは多数の居残り組を犠牲に生還したことになる。その是非を問えば、ちがった印象になっていただろう。
それと脱出組と居残り組、双方にスポットライトを当てて、それぞれの葛藤を描いてほしかった。「どう脱出するか」に集中するなら、ゲームになっちゃうからね。

久しぶりにカート・ラッセルを見た。だいぶ歳をとって、演技もおとなしかったけど、スクリューを止めようとするシーンの演技は最高だった。さすがです!

サイレン ~FORBIDDEN SIREN~

FORBIDDEN SIREN

換骨奪胎したけど大失敗

怖がらせようと演出しすぎたのか、構成がボロボロ。
主人公が見聞きしたことが疑わしいのはいいとしても、「29年前に全島民が失踪した」という前提までウソなら、なにを土台にフィクションを見ればいいのか。
全島民が殺されたにせよ、失踪したにせよ、そんな大事件なら主人公が事前に知っていてもおかしくない。それ以前に、そんな島の、しかも犯人が住んでいた家に病気の娘を連れてくるなんて、お父さんの行動も不可解すぎる。

サイレンや屍人を幻覚としたコンセプトは秀逸だった。鉄塔を登ってきた屍人も、じつは由貴を助けようとした生者かもしれない。それを蹴落としてしまった。見えない現実を想像すると、なかなか怖い。
ちゃんと作れば傑作になれたかもしれないのに、残念だ。

びんちょうタン 【全12話】

Bincho-tan

どーしようもない一発ネタを、丁寧に描いている

設定もストーリーもいい加減だけど、やたらと気合いの入った背景描写に圧倒される。だからといってリアルとは言えないが、その丁寧さが本作を「お涙頂戴モノ」以上のものにしている。

ホント、どのエピソードもねらいすぎ。あざとい。にもかかわらず、切ない気持ちになってしまう。最終話は不覚にもほろりと泣けてしまった。『フランダースの犬』とは一線を画している。

さておき、ウバメガ氏(足長おじさん)ってどんな人?
いろいろ消化不良があるので、『くじびきアンバランス』みたいに再構築すると、ぐっといい作品になりそうな気がする。

SPIRIT スピリット

FEARLESS / Huo Yuan Jia

よくできた、よくできすぎた物語

単なるカンフーアクションだと思ってみたけど、そうじゃなかった。本当の強さとはなにか? 奥深いテーマを丁寧に描いている。物語の全容が見えず、中盤あたりは眠くなったけど、終盤では盛り上げてくれた。けっこういいドラマだったと思う。

ただ、ちょっとできすぎている。
暴れん坊の男がさまざまな経験を通じて人間的に成長していくわけだが、成長後の人格が「いつものジェット・リー」なので違和感があった。これはもう役者に定着したイメージであり、映画の演出で払拭できなかったのだろう。善悪の対照という意味では、『ザ・ワン』の方がいい。

それから、この物語の根底には日本的なテイストがある。
個人的な主観だが、中国人のメンタリティとは合わない気がするなぁ。

ペイル・コクーン

Pale Cocoon

もう一歩、視聴者に歩み寄ってほしかった

空も大地もなくした超未来のメガストラクチャーに圧倒される。どこかレトロ風味を残したパソコン処理もうまい。映像センスは随一だ。

しかし個人制作アニメの特徴なんだろうか、『ほしのこえ』と同じで話がよくわからなかった。場面のつなぎ方、状況説明が弱いので、キャラの感情を追い切れない。もちろん、あえて曖昧にしておく表現手法はあるだろうけど、もう一歩、視聴者に歩み寄ってほしかった。

『ブレードランナー』のディレクターズカットが最初に公開されたようなものかもしれない。

電車男

Train Man

現代版『みにくいアヒルの子』

『電車男』は恋愛ドラマであると同時に、オタクが自分の殻を打ち破る物語である。しかしそれはオタクの否定ではないはず。この映画だと、オタク(みにくいアヒルの子)が一般人(白鳥)の仲間入りするだけに見える。オタクはそんなに駄目な存在なのか。そこには、上にいる者が下の者を引き上げてやろうとする歪んだ慈愛が見え隠れする。
演出をみてもそうだ。電車男はオタク記号の集合体でリアリティがない。彼女を捜すため、夜の町を走り回るなんて、ドラマティックと言うよりファンタスティックだよ。TVドラマもそうだが、制作者はオタクと馬鹿を混同しているのではないか?

でもまぁ、思っていた以上に楽しめた。
ネット住人たちのドラマ(生活の変化)を描いたのはよかった。電車男に影響し、電車男から影響を受けている。彼らの存在が、物語に奥行きを与えている。最後までみると、エルメスは電車男のどこに惚れたのか、電車男は相手にしてもらえるなら誰でもよかったのではないか、といった疑問が頭をよぎるが、まぁ、気にしても意味はないだろう。
電車男は、そーゆーことにこだわらない世界へ行ってしまったのだから。

Mr.&Mrs.スミス

Mr. & Mrs. Smith

夫婦の掛け合いがおもしろかった

設定は強引で、展開はかったるい。スミス夫妻がヒットマンに見えないことや、2大組織の行動が稚拙など、ツッコミどころも満載だ。しかしブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが競演しているのだから、このへんは目をつむろう。

おもしろかったのはクライマックスの逃走劇。カーチェイスではなく、互いの正体を知った夫婦が互いのウソを確認しあうシーン。夫は、妻が自分より多くの人を殺していることや、大切な部分が虚構だったことにショックに受けていた。ここは本当におもしろかった。

それ以外によかったのは、ブラピのポーカー乱入や、アンジーが高層ビルから降りてくるシーンかな。ネタに対して、時間が長すぎた気はする。
でもまぁ、気軽に楽しめる映画だった。

アサルト13 要塞警察

Assault on Precinct 13

ソツなくまとめた娯楽アクション

どんでん返しはないが、先が読めるわけでもない。びっくりするシーンも多い。早い段階で敵の正体がバレちゃうので、中だるみするかと思ったが、その分、どう脱出するか、仲間を信じられるかに集中できた。なかなかうまい。

襲撃者たちの心情が描かれたのはいいね。賛同しがたいが、理解できる。しかし隊員たちの勇敢さは納得しがたい。保身を願う人たちが、我が身を省みず戦う姿には違和感を覚える。
そして主人公はかなり情けない。まぁ、この状況、このメンバーでは無理もないか。主人公が足りない分をR・フィッシュバーンが補っている。火炎瓶で戦うモーフィアスはかっこよかった。彼の存在感で映画が成り立っているね。

女医(カウンセラー)の馬鹿さと末路がシビアだった分、ラストは甘く感じるが、このへんで終えた方がいいのかもしれない。全体的に、文句の付け所のない映画だった。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

Fantastic Four

軽~いノリで楽しめるアメコミヒーロー

特殊能力をもってしまったヒーローの孤独や苦悩をすっ飛ばし、あくまでもライトに、各人気ままに能力を使いまくる映画だった。敵対する悪役も大した野望や哲学もなく、ただ怪獣のように襲ってくるだけ。元友人や恋人であったはずなのに、撃退してもさしたる感慨もないとは、いささかライトすぎませんかね?

まぁ、最近はヒーローの苦悩を描く作品が多いので、こういうライト路線も新鮮だった。しかしストーリーを犠牲にした分、能力を駆使するシーンはもっとたくさん欲しかったかな。

レッド・デッド・リボルバー

RED DEAD REVOLVER

「なんとかならなかったのか」と問い詰めたい

スタートして最初の数時間はめっちゃハマる!
乾いた西部の空気が素晴らしい!
「デッド・アイ」や「デュエル」といったアイデアがたまらない!
次から次へと銃口の前に立つ、頭の悪そうな敵キャラが愛おしい!

・・・と、喜んでいられるのは序盤まで。
話が進むにつれて、難易度はぐんぐん上昇していき、わけもわからず殺される側に転落する。
(どうして負けたのか、どうやったら勝てるのか?)
さっぱりわからない。こうなると、ロード時間の長さ、操作性の悪さも許せなくなる。ストーリー的な誘導も弱いので、やってられなくなる。
すごくイイ部分と、まるでダメな部があって、どちらも強烈に突き抜けている。それだけに惜しまれる作品だ。

それから、ゲームのセリフや取扱説明書の日本語訳がよかった。味のある言い回しが多くて、しびれてしまいました♪

メタルギア ソリッド 3 サブシスタンス
ASIN: