これぞ冒険活劇! 宮崎アニメの最高峰
もっとも好きな宮崎アニメは、ほかにあるかもしれない。
しかし、もっとも人に薦められる作品なら、間違いなく『ラピュタ』が選ばれる。
『ラピュタ』は、ほんとうに万人が楽しめる作品だと思う。
今ではもう難しいが、プレゼントするには最適の作品だった。
父親に憧れ、これを乗り越えていく主人公。
秘密があって可憐、か弱いけれども芯の強いヒロイン。
強大な威圧感を放ちつつも、つけ込むスキがある悪役。
オープニングでは悪者でも、素顔になれば頼もしい仲間たち。
これらの人びとが、まったく別々の想いで、同じ場所を目指していく。
主人公にとっては《父親》の象徴。発見し、到達し、その先を目指す。
ヒロインにとっては自分を縛り付ける《過去》。決別して、自由を願う。
悪役にとっては《力》。世界を征服し、自分のルーツを証明するもの。
仲間たちにとっては《金銀財宝》。物欲を満たすもの。
登場する順序、時間、セリフ、アングル、位置づけなどが緻密に計算されている。
ほんとうのほんとうに、すごい作品だと思う。
繰り返し見ても、繰り返し楽しめる。