魔法少女が、魔法と決別する話

本物の魔法使いがマジシャンを演じるという設定がむちゃだった。魔法だからタネも仕掛けもない。都合がよすぎて、マジックショー(魔法の実演)は退屈だった。

しかし終盤、舞本人も魔法の手軽さを疑問視するようになる。
「舞でやる方が楽しい」
ちゃんと努力して、技術(手品)を身につけよう。そのドラマは素晴らしかったが、多くの人が指摘するように、魔法少女シリーズを終わらせてしまった感は否めない。魔法少女が魔法を捨てたのだから。

マジカルエミは、ときおり驚くほど絵柄がかわいくなった。
瞳のハイライトが宝石のように煌めき、陰影によって肌に質感がつく。きくちみちたか(麻宮騎亜)による「アニメ絵」的な表現のはしりである。マジカルエミの成功(?)の背景には、叙情的な内面描写と、現実以上に愛らしい外見描写の組み合わせがあったと思う。
大仰な言い方をすれば、本作以降の魔法少女は、魔法より少女がクローズアップされるようになった。

参照:
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