恐怖に耐えて生きるより、死んだ方がマシな状況
これまでなかったタイプのホラー映画。幽霊や殺人鬼ではなく、運命につけねらわれる恐怖がたまらない。最後までハラハラドキドキだった。
主人公アレックスは予知夢によって飛行機事故をまぬがれた。しかし私が同じ予知夢を見ても、同じ行動はできなかったと思う。「周囲に迷惑をかけない」「理由を説明できない行動はしない」といった社会人の理性が、直感より優先されるからだ。
しかしアレックスは直感を優先することで生き延びた。そのため周囲の説得を聞かず、理解を求めず、神経質になり、孤立し、狂気を帯びてくる。このあたりの描写がおもしろかった。
死の恐怖もつらいが、生の喜びがないのもつらい。その意味では、主人公たちは飛行機事故ですでに死んでいたと言えるな。
友人トッドが死ぬとき、不自然に水が床に広がるシーンがあるけど、あれは反則。あくまでも運命による事故死なんだから、物理法則は守ってほしかったかな。