レビュー  2011年12月05日  に発表された 

ネバーランド PART2 ピーター・パンとフックの海賊船
Neverland Part2

4ツ星

ピーター・パンは成長していいのか?

あらすじ(結末まで)

1906年のロンドン。快活で義理堅い少年ピーター・パンは、貧民街で盗賊団を率いていた。ある日、骨董屋から盗んだ光る球によって、ピーターと仲間たち、そして盗賊団のボスであるジミー・フックは、永遠に時が止まった世界(ネバーランド)に飛ばされてしまう。
ピーターは元の世界(地球)に還る方法を探すが、フックは海賊と合流してネバーランドの支配を目論む。フックはカリスマ性を発揮し、徐々に海賊たちを掌握していく。
ピーターは光る球を造った錬金術師フラッドを見つけ出す。ネバーランドは、宇宙の果てにある特異点だった。フラッドはここにユートピアを築き、地球の天才たちに無限の時間を提供したいと考えていた。ところが彼が作った地球との架け橋(光る球)をわたってきたのは無法者だった。フラッドは海賊に殺され、彼が100年かけて育てた森も焼かれてしまった。

ネバーランドの先住民である妖精たちは、海賊を排除するため、純粋な心をもつピーターに銀の粉の力を与えた。ピーターは空を飛べるようになり、海賊を圧倒するが、フック船長の奸計によって妖精の秘密を漏らしてしまう。怒った妖精はピーターの記憶を奪った。
妖精ティンカー・ベルや仲間たちが、ピーターの記憶を呼び覚ます。海賊を地球に行かせてはならない。ピーターは海賊と戦い、フックの手を切り落とした。光る球を回収したピーターは、仲間たちとネバーランドで永遠に暮らすことにした。

(おわり)

記憶消去で無垢に還元するのは、うまいアイデアだ。ところが記憶はあっさり戻って、ピーターはフックを否定する。これはピーターが過去を乗り越え、成長したことを意味する。通常の冒険ファンタジーなら納得だが、『ピーター・パン』としてはどうだろう? 記憶がもどらぬまま野放図に振る舞うほうがピーター・パンらしいと思う。またピーターが「大人になりたくない。永遠に子どもでいたい」と思うのも奇妙だ。大人になろうとして失敗した方がスマートだろう。

キャプテン・ボニー、海賊たち、ピーターの仲間たち、タイガーリリー、ティンカー・ベルなど、脇役にもスポットライトが当てられているのに、ストーリーの主軸に関与できてない。テンポはいいのに、冗長に感じられてしまう。もったいない。

いくつか気になることはあったが、総合的な満足度は高い。ラストが童話のオープニングにつながっているのもうれしかった。

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