女王蜂 / 稲垣吾郎の金田一耕助シリーズ#3 Jooubachi | Queen Bee
2006年 日本ドラマ 3ツ星 #金田一耕助栗山千明の美しさ、それに尽きる
稲垣吾郎の金田一耕助シリーズ第3弾。最大の見どころは、大道寺智子/琴絵を演じる栗山千明の美しさ。強そうに見えて脆く、悲鳴もよく通る。イメージカラーの赤も、鮮烈な印象を残す。「ごほうびよ」と毒入りチョコレートをもらいたい。彼女が出演しただけで、ぐぐっと作品価値が高まった。
例によって特殊効果はすごい。石坂版(1978)と古谷版(1978)を見ているが、あそこまで大きな歯車はなかった。漫画のような吹き出し演出は、きらいじゃないけど唐突。ストーリーはそつなく展開するが、オリジナルが複雑なので、真相は見えてこない。殺害の動機も、欣造の歪んだ愛情で決着したようだ。まぁ、それが妥当なところか。どうしても石坂版と比べてしまう。
稲垣吾郎の金田一はあいかわらず軽薄だ。知能は高いが空気が読めない金田一を描きたいのだろうが、どうにも噛み合っていない。もとより金田一の推理力は大したことないから、逆に知能は低いが心の機微がわかる人の方がよかった。
金田一耕助 | |
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石坂浩二 | |
渥美清 |
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古谷一行 |
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鹿賀丈史 |
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豊川悦司 |
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上川隆也 | |
稲垣吾郎 |
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