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[レビュー1991年01月10日に発表された 

世にも奇妙な物語 (テレビ第2期/全117話)

Yonimo Kimyouna Monogatari 2nd Season

円熟期を迎えたシリーズ

第1期が終わったときは、ひどく落胆したがものだ。なので翌年の再登場はうれしかった。オープニングがCGになって、格が上がってる。話数が多いせいか、お気に入りもたくさんある。

1991-01-24 留守番電話

[あらすじ] ビンゴで留守番電話を手に入れた女性。さっそく部屋に取り付けるが、誰もかけてこない。それもそのはず陰気で口べたな彼女には、友だちも恋人もいなかったから。ところが一ヶ月後、奇妙な伝言が録音されていた。

[感想] よけいな枝葉がなくて、オチに向かってまっすぐ線を引いたような展開が心地よい。仙道敦子さんのショール姿がかわいかった。

1991-05-30 三人死ぬ

[あらすじ] テレビのワイドショーで「緊急避難」について解説する弁護士。「私だったら自分を犠牲にしてでも他人を守りたい」と締めた。収録後に立ち寄った銀行で、強盗事件に巻き込まれる。信じられないことだが、それは過去に起こった事件だった。たしか3人が殺された。テレビ局の台本に書いてあったはずだが、名前を思い出せない。

[感想] ストーリーは大したことないが、いわゆる「善良な識者」を批判的に描いたところが秀逸。極限状況の思考を露口茂が好演している。ラストで事件の詳細を思い出せた弁護士は、どこか嬉しそうだった。ホームズと印象がかぶる。

1991-09-26 長い一日

[あらすじ] 過去に人を殺し、ずっと人目を避けて潜伏してきた男。ついに今夜で時効になる。しかし最後の1日は、ひどく長かった。

[感想] 恐れおののく根津甚八が印象的。ラストで一気に老け込んだ主人公。その理由は、一日が長すぎたせいか? ひょっとしたら、もともと老人だったのかもしれない。時効を待つだけの人生を考えて、逃亡は割に合わないと思った。

1991-10-24 死にたくない

[あらすじ] 傷心旅行で温泉郷にやってきた女性。彼女が泊まった旅館は心中事件があったばかりで、お客さんに細心の注意を払っていた。旅館は主人公が自殺するのではと勘ぐり、主人公は旅館の仲居さんたちが自分を殺そうとしていると勘違いする。

[感想] ドタバタコメディ。こういう話も好きだけど、長いと飽きてしまう。小咄は小咄。短い方がいい。

1991-10-31 バイパスの夜

[あらすじ] 嵐の夜。大柄な男がタクシーに乗り込んできた。男は聞きもしないのに、昼間の現金輸送車の襲撃事件をしゃべりはじめる。まるで自分が犯人であるかのように。そして運転手は......。
[原作]手塚治虫「バイパスの夜」

[感想] 先が見えない展開がよかった。タクシーものを見ると、いつも思い出す。

1991-10-31 STILL

[あらすじ] 目が覚めると、世界が止まっていた。父も母も、着替え中の姉さんも人形のように静止している。外に出ると、町中の人が止まっていた。しかしイヤホンから曲は流れているし、時計の針も動いている。生放送のニュースは止まっているが、アニメや時代劇は正常だ。なにが起こったのか? そのとき、家の前を通り過ぎる車の音を聞いた。誰が運転しているのだろう?

[感想] 時間を止めて、好き勝手に遊ぶ話ではない(例:時間よ止まれ)。宇宙人の侵略かと思ったけど、よくよく見るとちがう。主人公を含め、すでに交換は終了している。まさに日常がひっくり返るエピソードだった。ところで、ふいに時計の針が進んでいたとして、それに気づく人はどれほどいるだろう?

1991-11-07 未来の思い出

[あらすじ] 冴えないサラリーマンの青年が、一枚の写真を手にいれた。そこに写っていたのは自分と彼女の未来だった。しかも写真は、現在の努力によって変えることができた。
[原作]岡崎二郎「未来の想い出」

[感想] 登場人物がひどい目に遭うエピソードばかり見てると、すごい癒しになる。

1991-12-05 海亀のスープ

[あらすじ] あるレストランで、女性記者が芝山画伯の取材をしていた。会話が弾んでいたが、海亀のスープを口にすると画伯は首をかしげた。「これは海亀のスープじゃないよ」 しかしそれは間違いなく、海亀のスープだった。画伯は真っ青になって、席を立ってしまう。そして翌日、画伯は自殺してしまった。なにがあったのか?
[原案] 景山民夫

[感想] あとで知ったことだが、元ネタは水平思考推理ゲームのお題だった。うまく調理してあって、切れ味もいい。女性記者の言動がわざとらしいけど、天本英世といかりや長介の名演が支えている。

1991-12-12 まだ恋は始まらない

[あらすじ] 幼なじみの男女。互いに好意を抱いているのに、なかなか言い出せず、そのまま離ればなれに。数十年後、すっかり年老いた2人が再会する。

[感想] 決して微笑ましいことではないが、微笑ましく思ってしまう。なぜだろう? 理由を説明できない。私は、なにがうれしかったのか?


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