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[レビュー1990年04月19日に発表された 

世にも奇妙な物語 (テレビ第1期/全39話)

Yonimo Kimyouna Monogatari 1st Season

オムニバス構成は大正解!

深夜番組の『奇妙な出来事』がゴールデンタイムに進出し、のちに長寿番組となった。SFあり、ホラーあり、サスペンスありの日常ファンタジー。私は『ミステリーゾーン』や『四次元への招待』、『新・ヒッチコック劇場』を見ていたので、待ってましたと喜んだ。当時、私は19歳だった。
おもしろいエピソードもあれば、つまらないエピソードもある。しかしオムニバス構成なので、テンポよく楽しめた。これが30分ものだったら、クオリティの維持は大変だっただろう。

私はエピソードの感想をルーズリーフに書き出していた。今はインターネットがあるから、より完全なリストが手に入る。著作権の散逸から商品化が進んでないので、残しておくべきはリストではなく、VHSビデオテープの方だった。お気に入りのエピソードを抜き出しておこう。こうしてレビューにすれば、当時の苦労もいくらか報われるだろう。

1990-05-03 ロッカー

[あらすじ] 深夜の研究所で、産業スパイがデータを盗んでいた。それに気づいた研究員が「返せ! 人が研究したものをよくも!」と掴みかかってきた。スパイは近くにあった灰皿で研究員を殴り殺してしまう。物音を聞きつけ、警備員がやってきた。あわててロッカーに隠れ、警備員をやり過ごす。ロッカーから出ようとしたら、ドアが開かなかった。

[感想] 大人しそうなのに、激しく襲いかかる研究員(段田安則)が強烈だった。写真が笑ったときも、ぞわっと来た。織田裕二のスパイも雰囲気が出てる。悪者がイケメンなので、どうやって脱出するかと見ていたが、それさえも罠だった。

1990-06-07 殺人者は後悔する

[あらすじ] 嵐の夜。とあるマンションの一室で結婚記念パーティーが行われようとしていた。冷え切った夫婦仲を改善しようと、夫はあれこれ工夫するが、すべて裏目に出てしまう。口論になって、かっとなった夫は妻を殺してしまう。心から後悔した夫が泣き叫ぶと停電になり、気がつくとパーティ開始前まで時間が戻っていた。

[感想] 阿藤快の情けない演技がよかった。マザコンであることは、じつはストーリーにあまり関係ないのだが、いいスパイスになっている。大場久美子も純朴そう。別の人だったら、すぐオチが見えちゃったかも。

1990-06-07 プレゼント

[あらすじ] ウェイターのナオトは、ヨウコになにかプレゼントしたいと思っていた。ヨウコには金持ちの彼氏がいるが、自分のことを憎からず思ってくれているようだ。ケーキや車ではなく、もっと究極的なものをプレゼントしたい。

[感想] ありきたりな話なんだけど、被害者が満足してるところが印象的だった。加害者は狡猾そうに見えるが、遠からず破滅するだろう。そんなアフターストーリーを勝手に想像していた。映画『誘う女』(1995)がまさにそんな内容だった。

1990-08-23 屋上風景

[あらすじ] 就職活動している青年。ゼミの先輩の会社を訪問するが、社員食堂で待つように言われる。エレベーターに乗ると、なぜか屋上に。すると1人の社員が近づいて、「ここは駄目だよ。ほかを受けなさい」と、会社の悪口を言いはじめた。
[原作] 阿刀田高「屋上風景」

[感想] 会社員と警備員の抑えた演技が怖かった。主人公がめまいを起こしたときは、見てる方も世界がひっくり返る感じがした。エレベーターは怖い、屋上は怖い、会社は怖い。

1990-09-06 整形手術

[あらすじ] 整形手術が終わって、彼女は美しく生まれ変わった。美人として街を歩くと、男たちが次々に言い寄ってくる。それは無上の快感だった。すべてが順調だったが、見知らぬ男に因縁をふっかけられる。どうやら新しい顔は誰かにそっくりだったらしい。
[原作] 綾辻行人「見知らぬ私」

[感想] 整形手術を題材にしたら、もうコレしかないと思うほど定番のストーリー。なんだけど、当時はおもしろかった。あのころの純真さを忘れたくない。

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