レビュー  1993年02月20日  に発表された 

私が愛したウルトラセブン 第II部「夢見る力」
Ultra Seven that I love Part2

5ツ星

夢の終わり、現実のはじまり

第1部は『ウルトラセブン』のはじまりを、第2部は終わりを描いている。脱走兵を匿うエピソードはいささか荒唐無稽だが、うまくいかない現実を端的にあらわしている。おもしろい。

夢と現実を混同していたひし美ゆり子は、徐々に目が覚めていく。夢の終わりが近い。もともと女優志望じゃなかった彼女に、そうした切り替えを求めるのは酷だろう。ひどい話だが、と同時にうらやましくもある。多くの人は、夢を見ることなく生きているのだから。
『ウルトラセブン』が終わっても、若者たちの青春は終わらない。ある者は次回作に取り組み、ある者は別の道へと進む。なんだか胸が熱くなった。

40歳を過ぎて『ウルトラセブン』を見なおすと、荒削りなドラマに驚かされる。単純な勧善懲悪ではないが、さりとて正解とも思えない。そうなのだ。彼らは"答え"を知っていたわけじゃない。彼ら自身も"答え"を求め、あがいていた。そう思って見なおすと、『ウルトラセブン』がまた少し好きになった。


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私が愛したウルトラセブン 第II部「夢見る力」