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[レビュー2010年01月03日に発表された 

龍馬伝 SEASON1 RYOMA THE DREAMER (#1-13) Ryomaden: Season1 RYOMA THE DREAMER

竜馬ではなく、龍馬として

私は司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の大ファンなので、映像化には期待と不安が交錯した。のちに今回はオリジナル脚本であることを知って、どこがどう変わるのか興味がわいた。なにやら世間の注目度も高い。なので十数年ぶりにNHK大河ドラマを見ることにした。

土佐の下士に生まれた龍馬が成長し、脱藩するまでが第1部。スタート直後は福山龍馬のかっこよさに辟易したが、徐々に慣れていく。語り部となる岩崎弥太郎(香川照之)も味があって、対比がおもしろい。表舞台に出てこないキャラクターも少しずつ、ていねいに描かれていき、第2部への期待が高まる。おもしろい。

第1部のVIPは吉田東洋(田中泯)だね。単純な政敵ではなく、信念をもった人物として描かれている。龍馬と弥太郎を評価する慧眼は畏れ入るが、劣った者(武市)への蔑視が彼の寿命を縮めた。どう見ても武市の方が悪なんだけど、武市には武市の言い分がある。東洋を描くことで、ほかのキャラクターも奥行きが増した。素晴らしい。
ハチャメチャな吉田松陰(生瀬勝久)もよかった。省略された人物やエピソードが惜しまれる。1年もあるのにエピソードが整理されるのか。なにが省かれ、なにが残るのか。
ぐっと興味がわいたので、1年つきあってみよう。


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