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[レビュー1993年07月30日に発表された 

世にも奇妙な物語 1993 真夏の特別編

Yonimo Kimyouna Monogatari: 1993 Summer

お久しぶりです...タモリ拝

非常識宴会 (石黒賢)

[あらすじ] 本社のエリート営業マンが、地方の営業所に派遣される。無人駅を降りると、所員一同が出迎えてくれた。そして夜は歓迎宴会に。どうやら1人ずつ宴会芸を披露していくようだ。主人公は見事な宴会芸で出世してきた自負がある。田舎の所員たちをあっと驚かせようと思っていたのだが...。

[感想] ただの芸が意外に受けるかもと期待したが、ラストは想像以上に逃げ場がなかった。次第に追い詰められていく石黒賢がおもしろい。

隣の声 (松下由樹)

[あらすじ] 失恋した女が、彼との思い出のレコードを捨てる。その夜から、同じ曲が隣の部屋から聞こえてくるようになった。どうやら隣人が捨てたレコードを拾ったらしい。

[感想] これは怪談だね。タイトルにある「声」は、次の住人が聞くわけだ。

ガード下の出来事 (菅原文太)

[あらすじ] ある夜、ガード下の屋台に立ち寄る渋い男。1人で酒を飲んでいるが、ほかの客たちの笑い話や怪談に耳が向いてしまう。
[原作]上野顕太郎「帽子男は眠れない」

[感想] 「ズンドコベロンチョ」や「赤い洗面器の男」に類するエピソード。帽子男をうまく実写化している。

ラブチェアー (南果歩)

[あらすじ] ある青年が、家具屋で好みのラブチェアーを見つける。購入すると、もう1人、美しい女性が目をつけていたことがわかる。そのまま別れがたく、青年は女性に声をかけ、これが縁で交際がはじまる。
[原作]大木三千代「ラブチェアー」

[感想] 狂った女は強いね。ラストはどう解釈すればいいのだろう? 彼女の正体はラブチェアーだったのか?

いじめられる女 (大鶴義丹)

[あらすじ] 大きな屋敷に書生として雇われた青年。その家の娘はひどくいじめられており、青年は気になって仕方ない。ある日、もっと彼女に優しくすべきだと意見を述べると、娘さんは昏倒してしまった。
[原作]村田基「愛の衝撃」

[感想] きれいにまとまっているけど、青年も特殊な性癖に目覚めたのではないか。下世話な勘ぐりではなく、そうでなければ長年連れ添うことは無理だ。叩きすぎれば死んでしまうから、手加減に苦労したはず。しかしその苦労を娘が知れば、ふたたびアレルギーを発症する。そのへんの葛藤も見てみたかった。

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