レビュー  2017年05月30日  に発表された 

Perception (PC)
Perception

2ツ星

目的地を探せ?

全盲女性による一人称視点のアドベンチャーゲーム。全盲なのにどうして一人称視点かと言うと、主人公(Cassie)は「エコーロケーション」という能力を習得しており、音の反響で物体の位置や形状を把握できるのだ。もちろん、実在する能力ではないが、そうした説明がいっさいないのは不親切。おそらく、音の反響で周囲が見えるエフェクトを開発したから、それを使ったゲームと、ストーリーを、あとから用意したのだろう。なのでゲームもストーリーも破綻している。

Cassie は「悪夢で見た」という理由だけで、打ち捨てられた広大な屋敷を、単独で、探索して回る。もうこれだけでツッコミどころ満載だが、屋敷には悪霊が徘徊していて、音を立てると寄ってくるのだ。だのにCassie は逃げない。なぜ? おまけに探索の目的もない。ここでなにをすればいいのか? 画面上に「目的地を探せ」と表示され、唖然となる。

エコーロケーションでは書類や絵画は見えないので、スマートフォンで読み上げたり、健常者に写真を送って代わりに見てもらう。最初はおもしろいが、何度も繰り返すと不自然さが気になってくる。死体を見つけた健常者は、すぐさま警察に通報すべきだろう。どうなってるんだ?

探索すると、その場所で起こった出来事のビジョンが見える。だが、自分との関係性がわからない。ただ見るだけ。これにどんな意味があるの? Cassieとどんな関係が? なんの答えもないまま、ゲームは唐突に終わる。よく読むとわかるのかもしれないが、もう、わかりたいとは思えない。

Cassie は全盲なのに走れる。悪霊は隠れた Cassie を見つけられない。健常者が同行してないため、全盲であることの優位性もない。とにもかくにも練り込み不足の一本だった。



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